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今日もくゆらす

とりとめのないことを思い出したら @v_hata

百合子と髭と長野くんセレナーデ

どうもこんばんは。くゆらすです。

9月も終わりますね。

前回「(少なくとも)8月中には更新します」的な匂わせをしておいて、1か月も遅くなりました。

全然守れないことを高らかに宣言する薄汚い人間、それがくゆらすでございます。

 

皆様もどうかくゆらすの約束なんぞ

豊洲に年内移転します」くらい眉唾な言葉だとお見限りください。

 

おっと微妙な政治ネタを入れてしまいました。

 

実は最近、なぜか毎晩「当選直後の小池百合子になる」という、マジでどんな顔で目覚めればいいのか分からない夢を見てしまっているからでしょうか。

 

先週見た夢は、「百合子・都庁の食堂デビュー」の様子でした。

本当はニンニクがっつりのスタミナ定食を食べたいのに、周囲の注目に恥じらってしまった結果、少なめの更科そばを選んでしまう…という乙女な百合子を体験。

 

一昨夜の夢では、ツイッターを開設し最初の言葉を何にしよう…とドギマギしたのち、「都民ファーストに賛成の人RT」とつぶやき、ものすごい勢いでリムられる…というちょっぴり傷つく百合子になっていました。

 

どうやら私の中の百合子は、非常に女の子らしいガーリー百合子のようです。

 

実際に私が小池さん自身に特別思うことは何もなく、色々大変だろうけどぜひ頑張ってほしい。くらいの薄っぺらい応援ゴコロしかないのですが、不思議な近況としてお知らせしておきます。

 

 

近況と言えばこの詳報も。

 

 

 

 

 

 

これね。

今読み返しても悔しさで食いしばった歯がギリギリ鳴っております。

 

 

『ビニールの城』

本当に観たかったんです。

 

 

剛くん主演ということももちろん動機の一つではありますが、

本作は初演から今の今まで再演がなされなかった、まさに伝説の戯曲。

これを蜷川氏が演出されるとのこと。これは千載一遇の奇跡です。

大変悲しいことに、蜷川氏の訃報によりこの奇跡を舞台で見ることは叶いませんでしたが、(そもそもあっしは当選すらしなかったんですけれどもね。ヘッ)

代打を務めるのが、作者である唐十郎氏が主宰されていた状況劇場出身の金守珍氏とな。

これはなんとまあ。

初演当時の熱を!

この時代に!

森田剛が!

ともう鼻息でブラジルまで吹っ飛ぶ勢いで興奮していたんです。

土管どころの騒ぎじゃありません。

 

 

しかしツイッターにも記しましたが、私は抽選全滅でした。

一般チケットや当日券など努力すれば方法もあったのかもしれませんが、

不運は重なるもので、この時期非常に忙しくなってしまい、チケットを探すこともままならず。

ということでくゆらす自身、最大限の努力はできなかったので、

件の髭のおじさんを恨むのはお門違いなのかもしれませんが、

「髭が観劇した」という事実が発覚したときは

正直言って髭を一本ずつむしりたいほど嫉妬に身もだえたものです。

 

髭もね、映像作家という職柄ですから、

オンリー森田剛目当てで入ったわけではないことは理解しているのです。

にしても普段舞台はあまり見ない人間だってことも知っていましたし、

何よりも、髭観劇の密告者というのが、この髭と同じ会社の人なんですけれども、

その人から動かざる証拠も掴んだわけですよわたしゃ。

 

「(髭)さんは、最近会社にいるときずっと大音量でV6聴いてる」

「“セッシッセンドッラァ”って歌に勝手にハモりのメロディーを作って一緒に歌ってる」

 

 

この密告を聞いたときにリーダーの「俺上行くね!が脳裏によぎりました。

 

V6の上ハモを勝手に作っていいのはMASAYUKIくらいです。

少なくとも「どう見繕っても5.5頭身」の髭には歌える代物ではありません。

 

 

ちなみに皆さんは“セッシッセンドッラァ”って何の歌詞だかお分かりになりますよね?

もちろん『Sexy.Honey.Bunny!』の“摂氏 1000℃ ラヴ!”でございます。

 

しかしV6を全然知らないこの密告者は、“セッシッセンダッラァ”が

「拙者(せっしゃ) send dollers($)」だと思っていたようです。

 

「SEXY」って単語がよく出てくる曲だから

「俺お金あげるからチョメチョメしようよイエ―イ」的な意味合いなのかと思っていたらしく。

ジャニーズにすごい歌詞を歌わせるんだなぁ時代は変わったんだなぁと

うすらぼんやり思っていたそうです。

 

 

 

今のところ登場人物全員愚か者ですが気にしないでください。

 

 

桁違いな空耳アワーに腹を抱えて爆笑はしましたが、

アホな同僚が髭を許す理由にはなりません。

 

問い詰めたところ髭いわく?

あ偶然スタッフだか関係者に知り合いがいて?

あ何となしに興味あるって言ったら?

あ用意しておきますよと?

あ偶然にもスケジュールが空いた日に?

あなかなかに良い席を手配してくれたと?

 

 

嫉妬に狂ったくゆらすにとっては、どんな髭の必死の言い訳も砂粒と化して心のサハラ砂漠をチリチリと舞うだけです。

 

せめて映像作家ならではの作品に切り込んだ感想を聞こうと思ったのですが。

 

「80年代のアングラって感じだった」

森田剛を生で見れてうれしかった」

 

まさに「小学生並みの感想」略して(小並感)としか言いようのないアンサー。

 

なけなしの髭名誉のために言っておきますが、

一応演出等については彼らしい意見を述べておりました。

しかし作品自体はあまり肌に合わなかったようで、

それはまぁ個人の好みだから仕方がない。

 

むしろ作品への情熱より、とにかく剛くんにキャッキャしていた髭。乙女か。

 

今は各メンバーの個人活動よりV6へのハマリっぷりが凄いようで、

「早くライブやらないかなー」

「なんで去年ハマらなかったんだろー」

と新規あるあるみたいなことを言っていました。ファンか。

 

アニバコンのブルーレイを貸せ貸せうるさいのですが、

お互い会える日が揃わずまだ貸しておりません。

むしろ(このまま貸さなければシビレを切らして自分で購入しそうだぞ)

という目論見があるのでしばらく放置です。

おじさんだから今更ジャニーズのファンクラブに入るのはハズカチィ…

髭をもじもじさせながら言っていたので、

ファンクラブ会員数増には協力できないと思いますが、

せめて売り上げの一助になることで私の恨み節もようやく収まることでしょう。

 

 

思いのほか熱が入ってしまいました。

ビニ城怨恨。

それだけ観たかったんですよぅ…(しつこい)

『ビニールの城』は演者さん人気だけではなく、

蜷川さんのこともあってかタイミング的にも各方面から非常に注目を集めた作品だったようで、

髭以外にも観劇した仕事関係の知人が何名かいたことに驚きました。

あまり深い話はしなかったのですが、印象的だったのは剛くんの役者としての評価。

 

森田剛って凄いのね」という段階はすでに終わり、

「あの森田剛、次は何を見せてくれるのか」となっているようです。

 

V6他のメンバーにも言えることですが、

アイドルという職業でありながら、年齢を重ねた先を楽しみにできる、夢を見られる、

そんな人たちのファンになって本当に良かったと誇らしい気持ちでいっぱいです。

 

 

相変わらずダラダラ書きが収まらないくゆらすのブログです。

 

これで終わりかと思いきや、しつこく今日はもうひとつ。

タイトルにまだ一名残っていますね。

 

このお話はツイッターにでも書こうかと思ったのですが、

くだらない呟きばかりしていたら機を逸してしまったのでこちらに書いておきます。

 

2か月くらい前だったでしょうか。飲みの席で仕事でご一緒した方に、

酔いに任せて、V6のファンなんれす~と相手方には超どうでもいいカミングアウトをしたことに端を発します。

 

諸事情により細かい話は割愛して核心から話しますと、

その方はこんな様子を目撃したそうで。

 

「むかーしV6の楽屋でY.I.さんがギターをつまびきながら、“♪長野く~ぅん 長野く~ぅん なぁぐのぉおおくふん♪”という謎のオリジナルソングを練習していた」

 

 

よっぽどインパクトある思い出だったようで、

結構テンション高めに教えてくれるそのお人。

確かに「カメラが回ってないところでメンバーの名前をひたすら口ずさみながら

ギターをつまびくアイドル」って人生で二度目はなさそうな遭遇事件ですよね。

 

何よそれいつよそれどんなメロディーよちょっと歌ってみてよ

と急に距離を詰めるくゆらす。

その方も一生懸命『長野くんセレナーデ(仮名)』を再現してくれたのですが。

 

あの曲は…なんていうんでしょう。

 

戦場のメリークリスマス』by坂本龍一

 

に似てるかんじ・・・

 

そんなに壮大なの!?

戦場だしクリスマスだよ!?

と疑われるかもしれませんが、

いやこれが本当に無駄に壮大なんですよ。

特に、♪なぁぐのぉおおくふん のところはもう大サビ。オーラス。涙不可避。

 

ブログでどうお伝えしていいものか。

私がハミングした動画でも貼ろうかと思ったのですが、

驚くことにまだくゆらすの中にも「恥」という概念は残っていたようなのでやめておきます。

もしも今後皆さまとどこかでお会いする機会があり、

『長野くんセレナーデ(仮名)』をリクエストしてくだされば、

ぜひ耳元で情感たっぷりに歌って差し上げたいと思います。

 

 

Y.I.さんが手掛けた「長野くんの歌(非公式)」というと、

「♪ながの〜ひろし〜だよ〜 博が多いと書いて博多だよ〜 取り出したのもひろしだよ〜 」

が思い出されますよね。J.O.さんのアシストも見事な一曲でした。

その他コンサートで披露した公式長野ソングも挙げるなら本当に数知れず。

 

ちなみにこの目撃談は「♪ながの~ひろし~だよ~」が収録されている『live Tour 2011 Sexy.Honey.Bunny!』【WALK盤】の発売期2011年よりだいぶ前の時代のお話しです。

 

まさかそんなに前から非公式長野ソングが生み出されていたとは。

一体非公式長野ソングは何曲あるのか。

Y.I.さんの創作意欲を長年駆り立てている長野博って一体なんなんだ。

いや、ここまでくると非公式楽屋ソングはもしかしたらメンバー全員分あるのかもしれない。

そうだあるに違いない。

これはもうアルバムにしてもらうしかない。

全6曲。ミニアルバムにちょうどいい数

Y.I.さん自身のセレナーデはV6の楽曲制作にも積極的に関わっている健くんあたりに作ってもらおう。

「やぁだよめんどくせーよ」とか言いながら、何だかんだ一生懸命作っちゃう健くん

「け~ん~!んだよこの曲!!名曲じゃねぇかよ!泣かせんじゃね~よ!!」

Y.I.さんに乱暴に肩を抱かれ

「やぁめろよぉうぅざいよぉテキトーテキトー」とはにかむ健くん

その様子をニヤニヤ見つめる岡田くん

ニコニコ見守る坂本くん長野くん

見てない剛くん

 

嗚呼、グループ仕事が切れ目に入り、V6が枯渇しているせいか妄想が止まらない。

 

うっかり架空のミニアルバムの初回特典「V6セレナーデができるまで~メイキング収録」までもを脳内で上映してしまいました。

 

大したエピソードじゃないかもしれませんが、

現在V6が足りてないな、乾いてるな、という方がいらっしゃいましたら、

ぜひ心身ともにジョバジョバ浸かって頂ければと思います。

 

 

さぁこれでようやくおしまいです。

長文完読お疲れ様でございました。

 

今回はタイトル以上でも以下でもない内容でした。

次回こそ「ワケなくシリーズ」を進めていきたいと思います。

豊洲移転」よりは早く更新するつもりです。

それでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワケなくV6を好きになったわけじゃない 六章(に行くかと思いきや)

大変ご無沙汰しています。くゆらすです。

前回に続き、「ご無沙汰しています」のご挨拶で始まるおのれの体たらくに、

ただただ恥じ入るばかりです。

 

五章をアップした日を遡ると、まさかの昨年末とな。

あれですよ。

2回目の紅白出場もいのっちの名司会もメンバーの素晴らしき舞台映画の数々もビューティフーワーな新曲も全てきれいさっぱりスルーしていますということになります。

3月に外伝を書いているものの、あれは「外」と「伝」という漢字に申し訳が立たないほど馬鹿馬鹿しい小咄でしたので、

実質は八ヶ月近くもお暇していたということになります。

 

でもね。

言い訳じゃないですけれども、一応途中まで書き進めてはいたのですよ。

 

「言い訳じゃないですけれども」で始まる文章は、

「怒らないから正直に言いなさい」

「私も全然勉強してないよ」

「絶対何もしないからちょっとあそこで休憩しよう」

「ジャニショ行ってくる。いや、今回は写真買わないけど 」

などの台詞たちと肩を並べて「信用ならない言葉」の熾烈なシェア争いを

しているということは、大人のくゆらすは十分すぎるほど理解していますが、

これだけは伝えたいのです。

 

このブログに足をお運び頂くのが初めてではない方ならお分かりかと思いますが、

本章に入るまでのハイパーよもやま話がうんざりするほど長い

のが、くゆらすの悪い癖。

新章をしたためる際にも、V6のヴ、いや「゛」すらかすめちゃいないどうでも良い話から書き始めていたのですが、

格好つけて中途半端な時事ネタをぶっ込んでいたものだから、

下書きに保存したまま書き進める時期を逸し、次に開いたときにはすでに古いネタとなってしまったがゆえ、

懲りずに新たな旬ネタを扱うものの、やはり再び書き切ることなく、

もう本章に辿り着く前に書く気を失う・・・

というまさに自業自得の致す阿呆スパイラルに陥ってしまっていたのです。

 

5月と7月に産み堕とした残骸が今でもこの下書きに残っています。

時事ネタだし今更公開してもどうしようもない内容なのですが、

幼少の頃からお気に入りの消しゴムを使うのがもったいなさ過ぎて指先でこすっていたら、

一時期クラスメートからのあだ名が「戦時中」*1になった生粋の貧乏性くゆらすには、

おいそれと簡単にバックスペースキーを押すことは至難の業。

ということで、もったいない精神にのっとりボツとなった文章を下記に載せておきますね。

 

 

①5月中旬頃作成

熊本地震の発生から余震が続く日々の中、珍しく真面目に書こうとして、

途中からびっくりするほどの急旋回を見せたご挨拶文です。

 

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皆さまいかがお過ごしですか?
このブログをご覧頂いている方の中には、
先の地震災害に見舞われた熊本大分の皆さまもいらっしゃるかもしれません。
まだまだ不安で気を張り詰めた暮らしをされていることと思いますが、
当ブログを読まれているつかの間だけでも、
“くゆらす”という「ジャニーズを生で見ておしっこちびった足の太い女」を
思い出して頂き、少しでもお気持ちが軽くなればいいな、と思うばかりです。
 
実は私の生まれは九州、鹿児島県でございます。
と言っても、母親がお産のために帰郷しただけで、
暮らした記憶は全くありませんが、
父母ともに鹿児島人のため多くの親戚が住んでいる土地でもあり、
夏休みや冬休みの楽しい思い出を沢山作ってくれたとても大好きな場所であります。
この度の地震のニュースを知るやいなや、すぐさま祖母に電話しました。
鹿児島方面は大きな被害はないと把握はしていましたが、齢九十の祖母。孫としてやはり心配です。

「おばあちゃん、地震大丈夫だった?」と問うやいないや、

聞こえてきたおばあちゃんの明朗快活な声。

 

安心したと同時に思い出しました。
「鹿児島弁の洗礼」を。
 
鹿児島弁というのは、日本全国の方言の中でもとりわけ個性的な方言だそうで。
しかし若い人が使う鹿児島弁は、標準語とされるものと比べてもイントネーションが若干異なるくらいで、

鹿児島弁を全く話せないくゆらすでも、問題なくコミュニケートできる、いわばマイルド方言となっています。

 
しかし。
 
「大正生まれ鹿児島育ち ワルそなヤツらだいたいナガブチ」
な、生粋の「薩摩おごじょ*2」である我がおばあちゃんの鹿児島弁は、
言うなれば、マイルド鹿児島弁を芋焼酎でぐっつぐつ煮込み、
暴れ狂う黒豚をもたやすく乗りこなし、
長渕剛の「セイヤ」にもあえてのノーリアクションを決め込む…
などといった、まさに超絶ワイルド&エッジィな鹿児島弁なのです。
 
もはや自分で書いていてもどういう意味だろうと思いましたが、
「理解できない度」で言ったらおばあちゃんの鹿児島弁の方が圧倒的です。
 
そう。くゆらすは、生を受けてから30余年、
血のつながった祖母とのマンツーマン会話において、
7割がた相手が何を言っているのか分からなまいまま大人になってしまった悲劇の女。
そして、その悲劇が先日の電話でも繰り返されたのです。
 
一生懸命、遠方に住まう愛孫に近況を話してくれるおばあちゃん。

 

だがごめんよおばあちゃん。

 

孫はあなたが何を言っているのかほぼ分からなかったよ。

 

ちょっとでも分かった単語を拾い集めてはパズルのように組み合わせて
5割の「勘」と2割の「ノリ」で返答していたよ。

 

誰のせいじゃない 君のせいじゃない
その答えを探す パズル

 

って私の好きなアイドルも歌っていたよ。ロックだね。

 

いや、むしろ最後の方は、おばあちゃんの怒涛の鹿児島弁に、
「何だかラップみたいだな」と完全に集中力が切れてたよ。ヒップホップだね。

 

ワイルド鹿児島弁は、
例えば「切る」を「キッ」、「知りません」を「シッモサン」、「縫い物」を「ニモン」…など、
生き急ぐ10代の若者の如く、短縮に次ぐ短縮でリズミカルに発する言語のため、
おばあちゃんの言葉の端々も、
「よかっちゅっSAY SO」「こっちってHO」
みたいな、何かグラサン&タトゥーの怖いお兄さんたちが唱えている
重低音ヒップホップにしか聞こえなくなる事象が起こるのです。
ちなみに上の2台詞は全く意味がありません。ニュアンスです。
 

「大正生まれ鹿児島育ち。ワルそなヤツらだいたいナガブチ」であり
「必殺ただの近況報告がラップにしか聞こえないの術」

司る我がおばあちゃん。

 

恐らく隣県で起きた天災を痛烈にdisっていたのでしょう。 

7割分かっていませんが、そのソウルとバイブスは東京の孫までしっかりと伝わりましたよ。
ところで皆さんのV6ベストラッパーはどのメンバーですか?
くゆらすは、「音符の権化・坂本昌行「リズムの権化・森田剛の2大巨頭だと思っています。
拍の置き方や声色は相反するお二人ですが、
下手したら野暮ったくなりがちな日本語ラップも、あの二人にかかると
スタイリッシュにかなり変身
そのギミックまさに天使
オレらに届く耳にメイディーン(ジャペーン)
よかっちゅっSAY SO~(SO~)
 
 

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ここで最初の更新は途絶えていました。
どうです?この唐突すぎるV6。
ブログタイトルを思い出し慌ててV6にこじつけたくゆらす精一杯の技量です。
急すぎる方向転換に我ながら首がむち打ち状態です。
地震に見舞われた方を励まそうとしていたはずなのに何だこのエピソード。

 

 

 

 

 

②7月初旬作成

続いて、7月2日放送の『THE MUSIC DAY 夏のはじまり』ジャニーズメドレーの

曲目と組み合わせが発表になった直後の挨拶文です。

皆さんとワクワクを共有したくて書き急いだのですが、

あまりの馬鹿馬鹿しさに途中で自分にマジギレしながらPCを強制終了した記憶が。

 

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今朝方のニュースになりますが、7月2日放送の『THE MUSIC DAY 夏のはじまり』の

曲目と組み合わせが発表になりましたね。
 

HOOOOO~!!

一夜限りのジャニーズコラボレーション!!

豪華共演!!
あのコもあのヒトも出るの!?

やっりぃ~~ワッショイワッショイ!!

└(՞ةڼ◔)」└(՞ةڼ◔)」└(՞ةڼ◔)」

 

 
とテンションを上げた字面にしてみたものの、
実は、デビュー組の前を見ても判別できる人の方が少ないという

隔世の念にびびりすぎて、

今、坂本氏さながらにおっぺぇを両手でそっと抱き込んでおります

 
グループの名前は分かるんですよ。かろうじて。

ただ個人名となると、

ぼんやぁぁ・・・とただでさえしょぼい脳みそにかすみがかかり、

まるで昔google先生の画像検索で見つけた

「やたらもやがかった坂本昌行の写真のようになってしまうのです。
(それが下の写真です。あまりの紗のかかりっぷりに

「ちょ!ヅカ感!」と失礼ながら笑ってしまった記憶とともにご紹介します。)
 

 

 

 

 

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※今見るとただのハンサムでした

 
 

話を元に戻しますが、今って本当に沢山のデビュー組がいるんですねぇ。

事務所全体を追っかけているファンの皆さんも多いようで、

私はファンと名乗れるのはV6だけなので、そういった事務所担(というのでしょうか)の

皆さんの情報に対する収集力とバイタリティーにただただ恐れ入るばかりです。

 

恥ずかしながら流行曲にも非常に疎く、

ジャニーズメドレーの曲目の中にも面識のないナンバーが2つほど…

正直に申し上げますと、森田剛氏が担当する関ジャニ∞の『オモイダマ』と、

岡田准一氏が担当するNEWSの『渚のお姉サマー』、

この2曲は不勉強ながらまだ知らないくゆらすでございます。
 

無知は恥じるべきですが、その身も7月2日まで。

 

きっと2日の夜にはご本家も知らないくせに

 

「剛くんのオモイダマのリズムの取り方さすが~♡」

「岡田くんそこで流星のおしりもいじゃう~?♡」

 

なんつって曲も一緒に踊るメンバーもにわか丸出しで語っている愚かな自分がたやすく想像できるので、

ひとときの無知な自分を徹底的に楽しむべく、

今から「オモイダマと渚のお姉サマーを一音一句全然知らない私が、勝手にMUSIC DAYで歌われる姿を妄想してみるコーナー」に挑戦してみたいと思います。

 
 
まずは『オモイダマ』

メンバーは下記のとおり。

松岡昌宏TOKIO)、森田剛(V6)、堂本剛KinKi Kids)、加藤シゲアキ(NEWS)、

八乙女光(Hey!Say!JUMP)、松島聡Sexy Zone) ※敬称略

 

これはタイトルからして、かのドラゴン某ルに登場する

元気玉のオマージュソングですね。


Aメロは「俺はしがない人間だ」「タマはもう出尽くした」などネガティブな歌詞を

堂本剛の巧みなギターに乗せて、まさかの語り口調で始まります。

唐突な始まりですが、そこは小説家加藤シゲアキがいることですし、

本家関ジャニ∞とは一味違ったスタイルを見せていこうぜという

松岡昌宏のチャレンジ精神ゆえの大胆な作戦なのでしょう。

 

マボマジックにまんまとはまり、度肝を抜かれる観客席。

そんな観客に追い打ちをかけるように、Aメロが過ぎると、

松島聡が膝から崩れ落ち全身で「絶望」を表現するという

ジャニーズ史に残るダンスをしながら、

「もう俺はだめだあ…」「タマがないよう…」と涙声で歌い上げる、

まさかの「曲中に“すすり泣き”の小演技をぶっこむスタイル」でBメロがスタート。

最年少(たぶん)の松島聡くん。

きっと芸歴20年を優に超えるM岡センパイの圧力には逆らえなかったのでしょう。

泣きのくだりも曲の演出なのかマジ泣きなのか、客席は固唾を飲んで見守ります。

そしてそこに見事な和音で松島くんを支えるのが、八乙女光

(去年の24時間テレビで見た記憶によると)長身で大きな瞳が印象的な彼。

最年少松島聡の肩をそっと抱きながら、

優しい声で「タマがないよ~♪」とハーモニーを奏でます。

 

(タマがないなんて…嗚呼…私たちのタマをどうにかしてあげたい…!!)

 

総お祈りポーズでサビを待つ観客席の乙女たち。


するとマイナー調のメロディーから一転、いつの間にかアコースティックギター

高見沢俊彦から拝借したものすごいデザインとしかいいようのないエレキギター

持ち替えた堂本剛が、ギュインギュインとアッパーなメロディーを轟かせ始めます。

そう、関ジャニ∞のファンが熱狂する『オモイダマ』のサビがスタートです。

 

弦が焼き切れるんじゃないかと思うほどに激しくギターをかき鳴らす堂本剛

もはやドラムスティックが回りすぎてバターになり始めてる松岡昌弘

あれ?もう一人ドラマーが?と思いきや、上質な万年筆を負けじとクルクル回しまくる加藤シゲアキ

打ちひしがれる後輩にそっとハンカチを差し出す八乙女光

先輩の優しさにそっと涙を拭きさっそうと立ち上がる松島聡

そこに残るただ一人のメンバーの声が響き渡ります。

 

「俺らに…俺らにオモイダマを分けてくれ~!!!!」

 

出ました。我らがV6森田剛の登場です。

まさかのサビからの登場。ただでさえ尺が少ないメドレーなのに。

贅沢な森田剛の使い方に、映画演劇各界から聞こえてくるブーイングすらもが、

『オモイダマ』を構成するメロディーとして計算されているという、上限突破の完成度。

この日だけはいつものキャラメルボイスを封印し、

森田剛できうる限りのデスボイスで観客に向かって叫ぶのです。

 

「オルァてめぇら!両手を上に上げてみんしゃい!!!」

 

本家なら迫力十分な関西弁も、埼玉育ちの森田剛にかかると若干可愛くなるのはご愛敬。

観客席は大サビに向けて両手を一斉に上げ始めます。

フリが分からずあたふたしている客にも、

隣の関ジャニファンがそっと教えてくれる、なんてハートウォーミングな空間。

MCの櫻井翔も、光沢あるスーツを脱ぎ捨て、高々と両手を上げるのです。

高鳴るギター、ビートを刻むドラム、会場を波のように蠢くジャニオタの腕たち。

いよいよ満を持した大サビです。


「オ モ イ ダ マァッ」

「ハァッ!!!!!!!!」


完膚なきまでに「ウ●トラソウッ」と同じリズムで打ち上がる特効の火柱。

一夜の伝説となったチームオモイダマは、

特効の煙でモクモクの舞台を、満足げな極上のジャニーズスマイルでハケていきます。

 

しかし。そこに森田剛の姿はありません。

 

V6ファンの皆さんなら分かるはず。

そう、特効があるならば、爆音にビビって子鹿ちゃんみたいになるまで森田剛

ビビった拍子にステージの隙間へと転落したのでしょう。

でもご安心を。

穴の下にはもちろんあの男が、慈悲深い微笑みとともにスタンバっているのですから。

森田剛をサッと抱き留め、何事もなかったかのように、

ステージへとせり上がるスパンコール搭載スーツの後ろ姿――

まさに長野博ギンギラギンにさりげなく生きるだけさ。

「そいつが・・・そいつがおまえのやり方ァッ・・・!」とむせび泣く羽鳥アナ。

 

絶望、希望、絶叫、転落、嗚咽、全てが詰まった『オモイダマ』から、

次のジャニーズ名曲へと移るのでした。 

 

~ 『オモイダマ』完~

 

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以上が7月に放置した挨拶文です。

 

 

さてと。

 

 

どうします?

こいつやっちゃいます? 

 

 

今読み返してみても、怒りを通り越して自分が心配になってきます。

確かオモイダマの方は、高見沢俊彦エレキギターあたりから

「あ、これしょうもないな」と気づき始めていたのですが、

私の中の偽オモイダマが思いの外良いメロディーを奏でてしまったため、

まさかの公開にまで踏み切ってしまいました。

 

本当にサクっと本章に入ればいいものの、

現実世界で存分にV6やジャニーズについて語れる機会が乏しいもので、

皆さんの寛大な心に甘えてしまいました。

関ジャニ∞のファンの皆さん、お気を悪くされたら申し訳ありません。

7月2日を経た今、『オモイダマ』が万人の心に響く素敵な歌であり、

間違っても大サビで火柱を上げていい歌ではないということを知ることができました。

 

ちなみに己の愚かさに途中で気づくことができたため、

NEWSの『渚のお姉サマー』はくゆらすの毒牙にかけることなく、

プレーンな脳みそで岡田くんの夏らしい神輿セクハラ(山田くんをワッショイする)を見届けることができました。

 

 

 

 

 

ということで、今回は終わりです。

 

 

 

いや終わるんかい!!!(ズッコケ

f:id:v_hata:20160809203139p:plain

 

皆さんが勢いよくズッコケるオチがついたところで、本当に終わります。

(上図はイメージです)

いかんせん六章の本題自体は全然書いていないのですからやむを得ません。

とにもかくにもボツになった挨拶文の敗戦処理をしてから次に歩みを進めたかったのでしょう、くゆらすは。(他人事)

 

毎度こんなブログにおつきあい下さって本当にありがとうございます。

必ずや明日!いや今週中!ええい分かりました!

8月中にはアップしたいと思います!

それでは。

 

 

*1:その後子供ならではのフリーダムな連想であだ名が「鬼畜米英」にまで発展したタイミングで担任ストップがかかり学級会マターになったのは良い思い出です

*2:「おごじょ」とは女性という意味です

ワケなくV6を好きになったわけじゃない 外伝

ご無沙汰しております。くゆらすです。
ブログでは2016年最初のご挨拶となります。
今さらですが、どうも本年もよろしくお願いします。
 
光陰矢の如しとは昔の人も良く言ったもので、
くゆらすがただただ無為に口を開けて息を吸ったり吐いたりしている間に、 
気がつけば2016年も306日を切りましたね。
V6の20thアニバーサリーイヤーも終わり、
すでに21年目へと素晴らしい歩みを進めている彼らを尻目に、
くゆらすは別段何のアニバーサリーの気配もなく、
例年通り仕事に追われては逃げ追いつかれては胸倉を掴まれる日々を生きております。
 
Twitterにもちらりと書きましたが、
年始は友人がちらほら住んでいるスペイン付近をウロついておりました。
 日本人だったりヨーロッパ人だったり小金持ちだったり苦学生だったり
年寄りだったり若者だったりストレートだったりゲイだったりと
有象無象の友人たちに再会する旅になりました。
 
5,6年ぶりに会う友人たちへの土産話は、もちろん「V6」です。


メールやSNSでのやり取りでは「アイドルにはまった」ことを微塵も感じさせなかったくゆらす。

(ちなみにV6に堕ちたのは2013年のことです)

先方が期待してくれていた私自身の近況や日本のよもやま話などは再会15分で早々と切り上げ、

喜々として世界で一番イケてる6人のアイドルを

まるで自分のオトコを紹介するように話す三十路オーバーの女。

 


「拭い切れない同情感」を瞳の奥に宿しつつも、
優しき友人たちは皆、私が見せるV6の写真に対して、
「このヒトは認めよう」だの
「このヒトには抱かれてもいい」だの
謎の上から目線で付き合ってくれました。
 
ちなみに票を一番集めたのは長野くんでしたが、それぞれまんべんなく人気を博す私のオトコたち。


中でもかつてドラァグクイーンとして某二丁目で一時代を築いたマダム
(ビリーズブートキャンプのビリー隊長似 ※イメージ下図参照)は、
「アジアンボーイを猛攻したあの頃の血がうずく」と、
スマホに映る健くんの写真を何度も何度も拡大縮小を繰り返す始末。

 

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これ以上拡大縮小されると、

ちょっと日本にいる健くんの顔に穴が空くのではと危惧したくゆらすは、

飛行機で読むために購入したHanakoに、

「今度裸で和太鼓叩くよ、彼」という囁きを添えて、

マダムへの生贄として捧げたことで、

なんとか事なきを得たことをここにご報告します。

 

 

「何ソレ!私呼バレテナイワヨ!!」

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「KENCHAN~!

私ノ【自主規制】モイイ音鳴ルワヨ~~!!!!!」

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と吠えていたマダム。すでにKENCHAN呼ばわり。馴れ馴れしさもさすがです。

 

その場は即席の生贄で切り抜けましたが、

今後の三宅健さんの無事を案じるばかりです。

 

 
あと良くも悪くも強い印象を残した出来事に
この旅で知り合った友人の友人であるギリシャ人の男(ノンケ)に
誰がハンサム?と尋ねたところ、
長野くんを指さしたときのことがありました。
 
ギリシャ人の男性(めんどくさいのでギリ男とします)は、
日本語を目下勉強中とのことで、
滞在中、覚えたての日本語を一生懸命私に披露してくれていたのですが、
この時も、ただ指を指すのは失礼だから、
長野くんを指名した理由を日本語で話したいと思ったのでしょう。
ギリ深いギリ男です。
 
長野くんを指さしてギリ男は言ったのです。
 


ギリ男「He is…is a...nmmmm…(日本語検索中)…」

ギリ男「!(あ!これだ!)」

 




ギリ男「YA・・・ヤワラカイ・・・」





ギリ男「nmmmm…(なんか足りない…)」


ギリ男「!(そうだ!)」
 
 

 


ギリ男「ダロウ」
 

 

 


 (長野氏を指さして)
ギリ男「ヤワラカイダロウ!(^ω^)」
 
 

 

 

 



He is a 柔らかいだろう(^ω^)
 
 

 

 
いや知らんがな!!
 
 
 


 
いくら長野くんを素敵大好きと崇め奉るくゆらすでも、
彼の触感は知る由もありません。
 
 


柔らかいだろう。



何度頭の中で反芻しても、

成人男性を表す言葉としては100%意味が分かりません。
 
でも。
長野くんを評しての「柔らかいだろう」は、
正直分からなくはない自分もいます。

 


「固そうだろう」
「苦そうだろう」
 


長野博を知らない人間にこう言われたら、
くゆらすの心に棲むV6モンペ弁護士(無免許)が、
異議あり!」と立ち上がり、
「異議を許可します!」
と食い気味でV6モンペ裁判官(無免許)が力強くうなずくことでしょう。
 


そう、くゆらすの体内ではアンチV6の活躍する場所などどこにもないのです。
 


「ヤワラカイダロウ」の発言から裁判官が木槌を乱打するまで、この間わずか5秒。
柔軟性と迎合力に定評のあるくゆらすは、
のどかなスペインの片田舎でギリシャ人相手に、


「イエス!柔らかい!!
“だろう”じゃなくて本当に柔らかいでござる~♡
He is ふにっふにぷにっぷにでござる~♡」


と最高の笑顔でサムズアップを返しました。

 
長野くんを「ヤワラカイ」と自分で言っておきながら、
物凄いテンションの同調には結構引き気味のギリ男。
その温度差に解せぬ気持ちを抱きつつも、
この日くゆらすは海を渡った地で「長野博柔らかい同盟」を契ることができた興奮で、
しゃっばしゃばのパエリアも美味しく平らげることができたのであります。
 
 


しかし早くも翌日、この「長野博柔らかい同盟」は即時解散することになります。
 



自分でも「ヤワラカイダロウ」に納得がいかなかったのでしょうか、
ギリ男は、帰宅後にわざわざ辞書を引き日本語を調べたようで、
次の日、私のもとに顔を赤くしながらやってきました。
 

どうやら彼が言いたかったのは、
 


「優しそう」
 
だったというどうでもいい真実。

 
 
「柔らかい(形容詞)‐だろう(推量)」
 
「優しい(形容詞)‐そう(推量)」
 


日本語ネイティブの私では考えも及ばない言い間違い。

 

 
マッシブなギリ男は
「このままでは成人男性の柔肌を褒め称える自分」
というレッテルに著しい不名誉を感じたのかもしれません。
やたら激しく自分の正当性を主張してきます。

そして同時に彼の態度からちらつく、

(コイツ「ヤワラカイ」ニ激シク同意シテタデーイタイワー)

という私への侮蔑の気配。
 


くゆらすは、
初対面のギリシャ人に「ただのモイキーなアイドル好き」
というレッテルを貼られるために、
国境を越え、時差を超え、この地にやって来たのでしょうか。新年早々。
 



長野博は優しいけど柔らかくもあるわボケおまえんとこの神殿でビデオコメンタリーしてやろうか手巻きずし巻いたろかイノッチの頭でほぼ見えない岡田准一にしてやろうかコラボケェェェェエ」
 

と啖呵を切れるはずもなく(当時はまだDVD未発売)、
そうでやんすあっしはイタイ女でやんすフヒヒサーセン的な愛想笑いでその場を濁すくゆらす。
嗚呼悲しき日本人。

 


ギリ男と交流したのは正味2日間のことでしたが、

旅の土産としてはいささか重たすぎる(そしてしょうもなさすぎる)傷を

うっすら背負いながら、くゆらすはまた次の滞在先へと歩みを進めたのでありました。

 



今年一発目のご挨拶がてらに書いたこのどうでもいいエピソードが、
思ったよりもボリューミーになってしまったのは、
私のV6への愛ゆえということで一つご寛恕頂けますと幸いです。

 

そしてこのままワケなくシリーズの5章へと入ろうとしたのですが、
サイゼリヤの辛味チキンが私の袖を引っ張るので、
今回は外伝とまして、また近いうちの更新でお会いできればと思います。
それでは。
 
 
 

 

ワケなくV6を好きになったわけじゃない 五章

フライングメリクリ。くゆらすです。

 

いよいよ明日からミュージックソンですね。

世界中から愛される存在ということならば本家にも引けを取らない三宅サンタと、

赤くはないけれど鼻にチャームポイントを設けているということであれば

これまた本家と良い勝負をするであろう坂本トナカイが、

我々V6ファンに素敵なクリスマスプレゼントを運んでくれることでしょう。

そうそう。早速ですが三宅サンタと坂本トナカイからの贈り物でしょうか。

くゆらすのもとに『フォーエヴァープラッド』再演のニュースという、

涙が出るほどに嬉しいプレゼントがいち早く届きました。

どうせだったら当選チケットまでを同梱して頂けたらとちらりと考えもしましたが、

所詮はくゆらす。恐らく前世でも

「それ取ってと頼まれた土器を取ってあげた」

大名行列に遭遇した際いち早く端っこに避けてあげた」

くらいの徳しか積んでいないでしょうから、

大人しく振込用紙という名のプレゼント返しを用意するまでです。

 

ちなみにくゆらすは、過去にオフ・ブロードウェイ版をアメリカで鑑賞したことがあります。

少しの切なさと沢山の温かさが詰まった物語に大変感動していたのですが、

帰り道にて遭遇した青空生活愛好者の方からの突然の「下半身を見せつける」というサプライズのお蔭で、

猛ダッシュで異国を疾走した思い出に上書きされたという、

個人的には悔しさの残る一作であります。

2013年の初演は非常に残念ながら仕事の都合で観ることができなかったので、

今回は是が非でも劇場に赴き、知らぬ男の下半身から記憶をリロードしたいと思います。

 

人気アイドルやタレントの方が出演する舞台となると、

“その出演者のファンの人にぜひ当選してほしいから応募は遠慮します”

という他ファンの方の書き込みがTwitterなどでも時折見受けられますが、

作品自体に興味があるのであれば、「出演者への好き」度合いの大小に臆することなく、

どんな立場の方でも応募してみてはいかがでしょう、

というのが私個人の見解です。

普段長野くんファンを自称していない方の当選を目の当たりにしたとき、

「ズルい」「私の方がファンなのに」

と思ってしまうかもしれない率直な心根も十分共感できますが、

演者は作品があってこそのもの。

「誰が出るから」だけに重きを置くことなく、素敵な作品に出会える千載一遇の機会として捉えたら、

まず応募してみることは、誰に躊躇するものではない自由な権利だと思っています。

実はくゆらすも、舞台関係ではないですが、いわゆるエンタテイメント世界に身を置いており、

作り手側としてはこう思ってほしいな、というささやかな願いであります。

 

とか何とか言っておいていざ落ちたらジト目&恨み節炸裂だったら

どうぞ指を指して笑ってやってください。

「ファン」と言うのはこれほどまでに心身コントロール効かなくなる熱い生き物なのだな、

とV6に出会って初めて学んだ人間です。

 

でもまぁ、応募数実績や諸々の反響は、

今後の演者さんたちの仕事の可能性にもつながっている大切なデータだということは確実に言えること。

「ファン」という存在は百万馬力のパワーとなります。

ぜひ長野くんファンじゃないからファンクラブ枠を行使するのはちょっと…

とためらっている方がいたら、

頭の片隅にでも留めておいて頂ければ幸いです。

 

※ここまで言っておいてなんですが、

 ファンクラブの応募枠というのがあるんですかね?

 (え!知らんの!?と驚き呆れる皆さんの顔が目に浮かびます。)

 (お会いしたことないけどそれはもうはっきりと目に浮かびます。)

 

 

枕のご挨拶がだいぶ長くなってしまいました。

くゆらすの悪い癖でございます。

さて、五章は前回もお知らせしたとおり、

初めてくゆらす子が生身のV6に出くわすエピソードとなります。

 

「出くわす」

まさにこの表現がぴったりの事件ですが、

インターネットの海にたゆたうV6のよもやま話を検索しても、

まだ誰も語っていないお初のおはなしなようです。

当然なんですけどね。

何故ならば、目撃者というかその場にいたのは私と既出の川越さん、

そしてどこぞのタクシードライバーのおっさんだけだったので。

ジャニーズに関しては生まれて今まで「無関心」しか感情を抱いたことのない川越さんが

もしこの出くわし話を誰かに話していたとすれば、

それはタクシーのおっさんからのリークよりも驚きの一手です。

私も正直言って、大人になってV6を好きだと自覚するまでこのエピソードは

脳みその第19階層あたりに放置していた記憶です。

「ワケなく」シリーズを綴るに当たり、自分の記憶が確かなものだったか確認するために

川越さんに尋ねたところ、どうやら事実は事実だったということなので、

皆さんにお伝えしたいと思います。

ただ如何せん15年以上も前の話な上、当時はジャニーズに関して全然興味がなかったので、

あやふやな部分も多く、なるべくハッキリと覚えていること以外は書き控えたいと思いますが、

多少のグレーゾーンはお許しください。

 

あとV6に出くわした、と言いましたが、

正確には「J-FRIENDSの皆さん」が正しいご報告です。

 

 

 ⑤1998年冬「J-FRIENDSはやはりフレンズだった」事件

 

くゆらす子、中学3年生。

遅咲きの初恋がウルトラマンティガによって瞬殺されるなどのすったもんだはありましたが、

素敵な友人にも恵まれ、平穏に最後の義務教育の時代を過ごしていました。

このまま平和に卒業したかったのですが、私が通っていた中学校では、

「2学期の終わりに開かれる全校生徒強制参加マラソン大会」という、

その字面だけで胃液を吐きそうな行事が待ち受けていたのです。

 

くゆらす子は、たぶんゴジラが襲ってきても

「ギリ早歩き」で逃げ切ろうとするほど走ることが嫌いな人間でした。

〈狭い日本、そんなに急いでどこ行くの。〉

こんな交通標語が昔ありましたが、この言葉を額縁に飾って毎朝手を合わせたいし

むしろ我が子のミドルネームに差し込みたいと強く思うほど、

左右の足を機敏に動かすことを嫌っていた怠惰なくゆらす子。

一方、前章でご紹介した親友、川越さんは学年一のトップアスリート。

学業も非常に優秀で、

「美人なら間違いなく学校のマドンナ」

「美人なら間違いなく全校生徒のアイドル」

という、シビアな世間の本音を背負っていた天才でした。

 

マラソン大会あるあるとしてよく挙げられる一つに、

友人同志で「一緒に走ろうね」と誓っておいて、

必ず途中で一方が裏切る…というお約束がありますが、

くゆらす子と川越さんは、能力的にも川越さんの人格的にも

まず最初の「一緒に走ろうね」が成立しない間柄。

端から「並走」などの大それた期待はしませんが、これまたマラソン大会あるあるの、

「ビリの人に送られるよく分からない温かい拍手」

だけはどうしても避けたい。

しかしくゆらす子のポテンシャルはこの拍手を受けるに値するほど、

突出した「鈍足」と「スタミナの無さ」をはらんでおりました。

温かい拍手を恐れたくゆらす子、根は非常に真面目で単純な良い子です。

無駄なあがきとはうっすら気づいていつつも、大会までの1週間、

川越さんを誘ってマラソンの練習に勤しんでいました。

 

朝6時。

その日もくゆらす子は川越さんの家の近くで彼女を待っていました。

季節は寒さも一層と厳しくなる11月の終わり。

まだほの暗い空に向かって吐く息は白く、学校指定のジャージを通り抜ける寒風に、

たまらず身を縮め足踏みを繰り返す、そんな朝です。

早朝の通りには、停車したタクシーが一台。

リクライニングを倒して仮眠を取る運転手さんがいるものの、

他には時どき大型トラックが通過するか、新聞配達の自転車が行き来するくらい。

しばしの車の音が過ぎれば、人っ子一人いないシンとした東京の街が広がっています。

まさに「冬の都会の夜明け」と言った景色の中、

私は歩道橋の柱で風を避けながら、

寝起きの悪い川越さんがやってくるのを今か今かと待っていました。

 

待ち始めてから10分くらい経った頃でしょうか。

私が立っているところとは反対側、対向車線の路肩に

ゆるりと3台の大型バンと、黒いワゴンが1台、停車しました。

 

窓にはカーテンが引かれ、バンの扉側もこちらからは見えません。

閑静な通りにはあまりにも不釣り合いな光景。

 

(なんだなんだ・・・)

わずかに緊張するくゆらす子。するとしばらくして。

バンの影から、

10数名の男たちがニョッっと現れたではありませんか。

 

(なんだなんだなんだなんだ・・・)

もう寒さと怯えで膀胱が坂本くんばりの激しいタップを踏んでいます。

 

しばらくは目の前の状況に頭が混迷していましたが、

どうやら集団はこちら側に来ることもないようなので、

少し冷静になり、柱の陰から凝視するくゆらす子。

この時初めて、まず一人の男性の正体に気づくことになります。

 

やや遠目から見ても分かる長身。そしてロンゲ。

さらに季節感ゼロの半そでと腰パン。

 

 

(・・・長瀬智也だ!!!)

 

以降目撃した方々はあやふやなところもありますが、

この長瀬くんは、今でもハッキリと覚えています。

何故ならくゆらす子が2番目に見た芸能人だからです。

ちなみに最初に見た芸能人は、米粒状に見たアーノルド・シュワルツネッガーです。

幼心に「ただのマッチョな外人」にしか見えなかったのですが、

父が血管ちぎれるぐらい興奮しながら

「ホラ!アーノルド!アーノルドだよ!くゆらす子!アーノルド!!!」

と何故かファーストネームで連呼していたので、

父の名誉のためにもファースト目撃芸能人はアーノルドに認定しています。

 

疑惑のアーノルドとは反対に、長瀬くんは確実に私が出くわした芸能人でした。

通りを挟んでいても分かるスタイルの良さ。

私が親なら生んだ瞬間喜びでバク転決めちゃうであろう、完成された顔だち。

そして何よりも、テレビ越しでも伝わってくる

「なんていうかあの小銭持っていたら差し出してしまいそうなオーラ」

 

誤解しないでくださいね。

決して長瀬くんの態度が悪かったということではありません。

 

もしも私たちがクラスメートだったら。

休み時間、

「よう、くゆらす子!英語の宿題やった!?」

いつも100点満点の笑顔で気さくに声を掛けてくれる隣の席の長瀬クン。

なのにくゆらす子は「ヒイ!!」と肩をびくつかせ、

眼鏡をしきりに直しながら「すみませんすみません…」とブツブツ呟いた挙句、

パニックになり廊下に飛び出してしまう。

ああもう!せっかく今日も話しかけてくれたのに、

くゆらす子ってばまたこんな態度とっちゃった…

ばかばか!くゆらす子のいくじなし!

ハァ…長瀬クン…相変わらず笑顔…ステキだったな…

「・・・・・・・と、 も、 や」

思わず呟いた自分の唇に、そっと触れる、くゆらす子、14歳の夏――  Fin.

 

なんて気持ち悪いことこの上ない妄想を5秒で仕立て上げられる程、

実物のTOMOYAは本当に「ナチュラルボーンイケメン」なお姿をしておりました。

 

V6以外で他にも認識できたのは、TOKIOは山口くんと松岡くん。

KinKiは光一くん。あとふわっとしていますが恐らく(堂本)剛くんもいたような…

いずれの皆さんもとりあえず

「顔ちっっっちゃ!!!」

「とりあえず細っっっっそ!!!」

「ビジュアルやばばばばば!!!」

などの偏差値低そうな感想しか浮かばないほどのかっこ良さ。

 

あの場には他にも人がいたのですが、

あくまでも私が顔を見て「あ!」と気づいた方々です。

とにかく目の前の光景に我が脳味噌の乏しい情報処理速度が追いつかず、

J-FRIENDSのメンバー13名全員が必ずいたとは断言できませんが、

私が認識したメンバーをみても、

当時の活動状況を考えても、たぶんJ-FRIENDSがいたんだと推測しています。

 

さて。

日頃ジャニーズとかアイドルなんか興味なーいというスタンスの女子中学生が、

いざこれだけ大量のジャニーズを目の当たりにしたら、

どうなるか皆さんお分かりになりますか?

 

一気にファンになる?違います。

感動?違います。

 

正解は、「ちょっとおしっこちびる」です。

 

ただでさえ11月の寒さと不穏な車の登場で、膀胱が坂本タップを軽快に踏んでいたところに、

あのTOKIO、V6、KinKi kidsが一気に現れたんですよ。

わずか10数メートル離れたところに。

もうタップどころかシェルターですよ。膀胱と言う名のお皿割りますよ。

 

 

確かに前の学校での一件以来、非常識なファンを無責任にのさばらす存在、

それがジャニーズ事務所・・・と偏った思想を抱いておりましたが、

「イケメンの束」という価値の前では、小娘のプンスカなどあまりに無力。

 

しかも皆さん、誰もいない(ように見える)場所でリラックスしているのか、

とても楽しそうに談笑しています。

 

「イケメン+笑顔」

 

これは

「焼きそば+目玉焼き」「不良+雨の公園で拾う子犬」「ぺー+パー子」にも勝る

最強タッグです。

まさにLOVE & PEACEフルな空間。

思わず私も馴れ馴れしく近づいて「俺たちフレンズだよねーマボー」と

松岡くんあたりの肩にうっかり手を置いてしまいそうな吸引力がありました。

 

ひとまず言えることは、彼らが佇むその空間だけ、確実に何か発光していたということ。

誇張なく。

その発光度合は、千葉東京にアジトを置くあの方々の、

エレクトリ何某パレードよりも光り輝いていた程です。*1

 

 

話を戻しましょう。

まだ言及していない方々がいますね。そう、我らがV6です。

 

先に言いますと、大変悔やまれることに、

坂本くん、岡田くんは認識することはできませんでした。

たまたま私の角度からは見え辛かっただけなのですが、

「悔」と書いた丸太を抱いて東京湾に沈みたいほど自分の視野の狭さを呪います。

しかもあいにくイノッチと健くんもおぼろげ・・・。

イノッチは薄いカットソーのようなシャツ1枚で、

ガードレールに腰を掛けて上半身を前後に揺らしながら

大笑いをしていたかと思うのですが、確信を持てず。

健くんは、暖かそうなマフラー?に首をうずめて佇んでいた・・・

…ような感じだったと思います。たぶん。

 

曖昧な内容で申し訳ありません。

当時は結構記憶に残っていたのですが、15年の時を経た今、断言できるに至ることは、

「マラソン練習の朝、J-FRIENDSの3グループから何名かずつを視認」

「最初に気づいたきっかけは長瀬くん」

「ちょっとおしっこちびった

この3点。

 

こんなしょうもない目撃エピソードで「まだ語られたことないV6話(キリッ」って

煽ってるんじゃねーよ!と怒っちゃいますよね。

でも実はもう一つ、おしっこちびった確信と同じくらい、

しかと目撃し、はっきりと記憶に残った二人がいるんです。

 

 

話は、川越さんがようやく私の元に来てくれた時点に移ります。

 

諸事情で内股気味のくゆらす子は、冷え始めた下半身から川越さんの目を反らせようと、

向かいの歩道でたむろしている彼らについてひっそりと報告します。

しかし一昨年恋人からプロポーズを受けた際にも

「了解」というクーレストな一言を返した川越さん。

こんなことでは動じるはずもなく、「へ~。寒いから行こうよ」

お手本のような川越リアクション。

しかしここで問題が。私たちがマラソン練習しているコースは、歩道橋を渡り

発光している彼らの前を通り過ぎなければなりません。

 

道路を挟んでもビンビンに伝わってくる彼らのオーラです。

隣を通過しようものなら、確実に光の渦に巻き込まれてパラレルワールドに飛ばされること必至です。

しかもくゆらす子、若干内股になっている諸事情もあります。

こんな姿でパラレルワールドに行っても、この世界代表として申し訳ない。

せめてパンツを履き変えさせて頂いてから・・・

川越さんに今日の練習コースの変更を提案するも、

「なぜこちらが向こうさんの都合に合わせなければならないのだ」という

今は不要な正論で、かまわず歩道橋を渡り始めました。

 

寒空の下一人取り残されるのも悲しいので、しぶしぶ後に続くくゆらす子。

川越さんが到着する前、私一人で柱の陰から覗き見ていたときは、

彼らはこちらの存在には気づいていなかった模様。

どうか気づかないでくれ…

私は心の中でそう祈っていました。

たぶん14歳のくゆらす子は、自分よりも大きいお兄さんたちの賑やかな姿に

単純にビビっていたんだと思います。

 

階段を下りるところまで来たときには、

もう私は彼らに視線を送ることができなかったので確信は持てませんが、

ふと笑い声がトーンダウンしたので、恐らく気づいたのだと思います。

 

ルートはこんな感じです。

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今思えば一体彼らはここで何をやっていたんでしょうね。

前章で「川越さん宅の隣の隣はV6の某氏の実家」という事実が

この件に関わっているかのような書き方をしましたが、

冷静に考えると全然関係ないですねこれ。

なにゆえあんな場所に停車し、しばしの間彼らは路上で談笑しながら発光していたのか。

もしかしたら彼らはJ-FRIENDSの姿を騙った

くゆらす子が知らぬ間に集めたドラゴンボールだったのでしょうか。

だとすれば「替えのパンツください」と願い事すれば良かった。

 

とにもかくにも、向こうも私たちに気がついたのか、

歩道橋を下り始めたタイミングで、バンにぞろぞろと入り始めた彼ら。

 

若干こちらを意識したような空気に、

「こっちは別にあんたらのファンじゃないよ」

「好きで近づいたわけじゃないよ」

という無言のメッセージを送りたくなったくゆらす子。

完全なる自意識過剰です。

おずおずと下げていた視線をキッと上げ、

「進行方向だから」と誰も聞いていない言い訳を心で唱えながら、

彼らがいる方向に目を遣ります。

 

殆どの方々がすでにバンに入るところでしたが、

最後を歩く二人が、結構近い距離にいることに気づきます。

それが、V6の長野くんと剛くんでした。

 

長瀬くんのときにもイノッチのときにも書きましたが、

彼らの中にはチラホラと季節感がズレた薄着の方々がいましたが、

2人の姿は今でも忘れることができません。

 

 

 

まずは剛くん

 

まさかの上半身裸。

 

 

 

一方長野くん

 

必要以上のモッコモコ。

 

 

これだけでも大変なインパクトがあるのですが、

二人の姿が忘れられない理由がもう一つ。

これは図解にしましたのでご覧ください。

 

 

 

 

 

 

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なんか絡まってる。

 

 

そう。

なんか絡まっていたのです。

 

発見から理解まで恐らく3秒もかかっていない筈ですが、

まるで宇宙の深淵を覗いたかのような巨大な「ハテナ?」が私の脳内を駆け巡りました。

 

人が全力で人に絡まってる姿も驚きだし、

11月なのに上半身裸なのも驚きだし、

それで「寒い」と言っているのも驚きだし、

なのに楽しそうなのも驚きだし、

絡まれている方ももの凄く笑顔だし、

人が絡まっているのにズンズン歩いている脚力にも驚きだし、

 

もう驚きバベルの塔大崩壊です。

 

この衝撃があったものだから、ファンになる前は、

森田剛さんってすごくスキンシップが激しい人なのだと思っていました。

いざファンになり、彼のことを少しずつ知っていくと、

どうやら自分からこういうことを積極的にするタイプではなさそうだという事実に、

またしても驚き。

もう私の驚きが飽和状態。驚きで窒息死しそうです。

 

…何て言ってみましたが、

まあ人間って通り一辺倒なキャラクターな訳ないですもんね。

「表向きのキャラやプライベートの姿」などという話ではなく、

どんな人間でもAの日もあればBの日もあるということです。

このエピソードも、

「実は剛くんてこうだったんだ!」「真の姿はこっちだ!」ということではなく、

たまたまこういう行動を取ったときに、たまたま私が出くわしたんだと思います。

言えることは、

「絡まっている剛くんはとびきりキュートだった」

ということだけです。

 

 

そして長野くん。

ご縁があって、すでに長野くんが出演されているドラマを2本観ていたくゆらす子にとって、

実は一番「ジャニーズと言えばこの人」という存在だったのですが、

この日も、盗み見ではなく、唯一正面切って顔を見たのが彼でした。

 

長野博の笑顔。

ファンならその言葉だけで天に召される危険なウェポンですが、

わずか数メートルの近さで被弾したくゆらす子。

しかもメンバーと一緒にいるときの力みも屈託もない笑顔です。

 

ファンでなかった私ですらも、

「オオフ…」

と変な声を上げそうになる破壊力でした。

 

 

 

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 理不尽な理由でご本人たちも含めてジャニーズという存在を嫌っていたくゆらす子でしたが、

プロのアイドルの笑顔に簡単にノックアウト。

この目撃以降、ご本人たちへのネガティブ意識は改善したような気がします。

なんてカッコイイ言い方してますが、

単純に「イケメン無罪」という一言で片づけられたわけです。

 

しかしジャニーズファンへのアレルギーは多少残っていたのか、

あまりに予想外の目撃談に逆に大ごとにしたくなかったのか、

学校でこの話を誰かに言うということはしませんでした。

唯一このことを共有した川越さんにとっては言うまでもなくどうでもいい体験。

残念ながらタクシーのおっさんと「J-FRIENDSに会っちゃったよねー!」と

キャッキャする機会もなかったので、

今の今まであの朝の出来事は私の脳内にとどまっておりました。

 

こうしてこの場を借りてV6ファンの皆さんにお伝えすることができて、

パンツを履き替えたようなスッキリ爽快感です。

 

ちなみにマラソン大会ですが、下から4番目という誇らしい成績で

どうにか温かい拍手は回避することができました。

それもこれもあの日コースを変更せずにJ-FRIENDSの目の前を強行突破した

川越さんのお陰です。

 

そしてさらにどうでも良い話ですが、現在の川越さんは実家を離れ、

嫁ぎ先兼仕事の都合でヨーロッパに住んでいます。

ハリウッド在住のカツ男といい、ワールドワイドな姉弟です。

ちなみに川越さんの旦那さんは、

坂本くんのようなバツグンのスタイルとハンサムな風貌なのですが、

日本語で会話をしていると

「イタイホドワカルー」

とJPOPの歌詞のような相槌を打つのが若干イラッとします。

 

最後に本当にどうでも良い話ですね。

 

さて次章は、くゆらす子高校生になるの巻です。

中学時代に比べても引けをとらないしょうもないエピソードばかりですので、

期待など捨て置いてお待ちいただければと思います。

それでは。

 

 

*1:こんなことを書いていたらまさかのV6×ディズニー紅白コラボというビッグニュースが。どちらがより発光しているか乞うご期待です。

ワケなくV6を好きになったわけじゃない 四章

こんばんは。くゆらすです。

ここにきてなかなかのペースで更新できております。

それもこれも全ては仕事からの現実逃避のお陰さまです。

一人で仕事をしている身の上のため、私のお尻をぺんぺんしてくれる上司も

部下もいないことがここにきて功を奏しております。

岡田准一さん、ここに自由に遊ばせているお尻が一桃ありますよ。

今日も都内のしゃれおつなカフェにてなんちゃらフラペチーノを片手に

超人気アイドルが私のお尻めがけて叩きにきてくれる確率を1%でも期待しながら、

ワケなくシリーズを進めていきたいと思います。

 

四章は、胃もたれるような前章とは一転、本当に浅―い浅ーい内容です。

改めて三章を読み返してみましたが、本当にこの人V6のファンになるの?

と疑わざるをえないほどのひねくれた終わり方でしたね。

お気を悪くされた方は申し訳ありません。

しかし直近の我がツイッター(基本ロム専)では、

ベストアーティストで6人が見せてくれたバク転を見た反応がこうなっております。

 

 

まさに鼻息で旅人のコートどころかパンツも脱がせる勢いの興奮具合。

果てはバク転後の長野くんの前髪を見て、

 

 

という気味が悪い遺言を残すほど、

現在のくゆらすはV6に夢中でございます。

V6への愛の道程としてはまだまだ道半ばですが、お暇なときにおつきあい頂ければと思います。

 

 

 ④1998年春「ライバルはティガ」事件

 

プロ転校生として幾度の環境変化をくぐり抜けたものの、

初めての日本の中学校で初めての「イジメ」という試練を経験したくゆらす子。

しかも「ジャニーズ嫌い」という余計なお土産を携えて、中学3年生になりました。

3年の一学期からは、また新たな中学校へ。

今度はイジメられないように、という殊勝な考えを持つはずもなく、

(たったの1年だし、やりたいようにやらせてもらおう。)

(またイジメられるようだったら今度は13倍ぐらい盛って先生に告げ口しよう。)

(もしくは次は一発目でしとめるぐらい腕力を鍛えておこう。)

そんな風にやや間違った方向に心をささくれ立たせ、新たな学校へと挑みました。

 

ところが。最後の転校となるこの中学校は、結果として素晴らしい学校でした。

もちろんジャニーズが大好き!と声高に叫ぶ少女たちもいましたが、

興味がないからと言って人格を否定したり、攻撃を仕向けるなどの幼稚な人はおらず、

おのおのが好きなものに好きな分だけ自由に夢中になれる、という成熟した空間が広がっておりました。

 

私はこの学校で、今なおかけがえのない親友を得ることになります。

彼女の名前は、仮に「川越さん」としましょう。

理由は川越達也シェフに激似だからです。

川越さんは、マイペースを自認するくゆらす子も驚くほどのゴーイングマイウェイな性格。

文系理系体育系すべてにおいて成績トップクラスである一方、

夜な夜な深夜ラジオにネタを投稿する常連ハガキ職人、という

ジャンルごった煮ハイスペック渋滞で中学生のくゆらす子を夢中にさせておりました。

 

お母さんのお腹の中に「愛想」を忘れてきたに違いないほどの鉄面皮で、

唯一テンションを上げるときは、貯めた小銭を数えるとき。

中学生とは思えぬクールビューティーっぷりです。(ビューティーの部分は審議中)

くゆらす子の周囲は「配慮」が欠如している兄といい、

人として大切なパーツを母胎にうっかり忘れてきた人が多い気がしますが、

人間なんてパーフェクトなほうがどっかおかしいので、細かいことはよしとしましょう。

 

彼女には、私が前の学校での経験からアイドル嫌いだということを話しましたが、

ジャニーズに関してまさに「無」しか感想を持ち合わせていない彼女は、

眉毛ひとつ動かさず、

「ふーん」

の一言で親友の壮絶なイジメ話を片付けました。

 

なんですかね。くゆらす子はきっと天性のMなんでしょうね。

兄の外道対応も親友の塩対応も「逆に気持ちいい」くらいです。

 

そんな川越さんでしたが、私がジャニーズに対する思いを吐露したあと、

ふと思い出したように、こう言いました。

 

 

 

「そういえばうちの隣の隣、V6の××の実家だよ」

 

 

 

えーーーーーー!!!!!

 

 

いくらジャニーズ嫌い!V6嫌い!と息巻いていても、

所詮くゆらす子は14歳のしょうもない庶民。

さすがに内心びっくり。

川越さんだって、普通の中学生だったらもうちょっと「姉さんニュースでっせ」感を

出しても良いと思うのですが、

そこはコンビニ強盗に出くわしてもSPA!の立ち読みを続けた女。※実話

「明日のエジプトの天気」くらい自分に関係ないぜ顔で報告した川越さんは、

やはりクール。(ビューティーは否決されました)

 

 

V6のどのメンバーなのかは、彼らのプライバシーと川越さんのプライバシーに

関わるので伏せさせてください。

このブログをご覧になっている方の中で、川越さんの方のプライバシーを気にする方がいるとすれば、

逆にこちらから「なんで?」と聞き返したくはなりますが、

私にとっては両者ともかけがえのない存在なので、どうぞご容赦ください。

ちなみに次章はもしかしたらこの一件が関わっているようなないような。

 

 

とにもかくにも何事も規格外の川越さん。

その川越さんには、同じ中学校の隣のクラスに在籍している双子の弟がいました。

血縁関係に従うと彼の仮称も川越さんになってしまいますが、

彼はどちらかというと、小林カツ代先生にクリソツだったので、仮に「カツ男」としたいと思います。

 

カツ男という人間は、背中に「唯一無二」と入れ墨を彫って生まれてきたかのような川越さんと、

さすが双子のポジションを張る男だけあって、

個性派ぞろいの同級生たちの中でも、

ドラえもんのように常に3ミリ周囲から浮いているかのような

「バツグンの変人」として有名な男でした。

 

最初に川越さん家で出会ったとき、

初対面の私に彼は握手をしながら唐突に言いました。

 

「アニメを見るときは、部屋を明るくしてなるべく距離を取ってね。」

 

どこかで見たようなアドバイス。

やっぱりドラえもんなのかな?カツオなの?ドラなの?どっちなの?

混乱する私に川越さんが教えてくれた補足情報によると、

どうやら一年前に起きた「ポケモンショック」事件の際、

カツ男も全国のちびっ子たちと同じく画面の点滅にやられ、救急車で搬送されたとのこと。

 

どんだけ前のめりでポケモンを観ていたんだ。14歳で。

私もある意味ショックを受けましたが、

なぜかカツ男に会うたびに次第に胸がトゥンクする乙女くゆらす子。

 

 

実はですね、このカツ男こそが私の初恋相手なんです。

 

 

 

彼がトイレに入るたびに「ピカチュウカイリュウヤドランピジョン…」と

ポケモン言えるかな?』を歌いきるまで用を足すのを我慢している、

という事実を知っても、

(ストイックな男性、ステキ・・・(トゥンク…)

と胸を高まらせ、

彼がいきなり「ゲットだぜ!!」と叫びながら私の頭を掴んでも、

(ヤダ…スキンシップ・・・(トゥンク…)

と瞳を潤ませるくゆらす子。

 

 

なぜ。

私が聞きたい。しかも初恋。

 

 

「愛はきっと奪えば与えるでもなく 気が付けばそこにあるもの」と、

かつてMr.Childrenが名曲で歌っていましたが、まさにその通りです。

さすがミスチル。あんなにも堂々と歌詞を丸パクられるだけの方々です。*1

 

特に明確な理由もきっかけもなく、

「抱きしめたい」と思うほどカツ男に恋してしまったくゆらす子。

ドキドキしながら川越さんに報告すると、

さすがの鉄面皮川越さんも少々驚いたようで、「なんで?」と聞いてきます。

 

「あいつの一体どこにそんなことを思える可能性があるの?」

 

双子の姉からのこの言われよう。

カツ男のモテなさ加減、恋愛とは無縁加減をご理解いただけたでしょうか。

確かに同級生がカツ男の話をするときは、

「アノ人はねぇ・・・」

「アノ人の場合はさぁ・・・」

となぜか魔法界におけるボルデモート卿のような扱いを受けていた存在です。

 

モテとか非モテとかいうレベルではない、

とにかく「狂人」に近い変な人として認識されていた彼でしたが、

走り出した恋はもう止まらない。

友人の評価はイマイチでも (S)He So Cute

 

今日はなぜかミスチル祭りですね。これにも理由はありません。

 

くゆらす子は、彼と近づきたい一心で、隣のクラスに通い詰めます。

そして。ようやくここで本章の事件名につながるのです。

 

 

カツ男は、アニメ漫画全般にかなり造詣が深いタイプの人間でしたが、

当時一番彼を熱くさせていたもの。それが「特撮モノ」でした。

 

特に、前年に放送され今なおシリーズ最高傑作に挙げるファンも多いほどの不朽の名作

ウルトラマンティガこそが、

彼の人生全てといっても良いほど全身全霊を込めて愛してやまない存在だったのです。

 

下敷きペンケースシャープペン(坂本くんリスペクト)全てティガ。

一生懸命ラブ話に持っていこうとするくゆらす子を尻目に、

「人間は、自分自身で光になれるんだ!」だの

「自由を踏みにじって、何が正義だ!」だの

お前は名言botかとぶん殴りたくなるほど脈絡なく突然ティガのセリフを叫びだすカツ男。

くゆらす子など「GUTS非所属」というだけでへのへのもへじ程度にしか

認識されていないモブ扱いです。

 

ちなみに川越さんからは、恋煩う私へのエールを込めて、

「難所攻め太郎」という称号を与えられました。

 

淡い初恋を迎えた親友に対する応援にしては「優しさ」「慈しみ」成分がだいぶ不足している気がしますが、

持ち前のポジティブ思考で少しばかり変化球のエールだと信じています。

 

 

くゆらす子はカツ男の心に入り込もうと何度も努力しますが、

そもそも彼の心はティガポケモンその他諸々で占められ

もう一寸たりとも隙間がありません。

くじけそうになるたびに、

「人間は、自分自身で光になれるんだ!」と自らを奮い立たせるくゆらす子。

 

そうなんです。恋とは凄いパワーをはらんでいるもので、

特撮モノにまっっっっっったく興味がなかったにも関わらず、

しかもあんなにも「ジャニーズ(嫌気)」「ブイシックス(嫌気)」となっていたにも関わらず、

くゆらす子は、カツ男との共通点を作るためただその一点のためだけに、

ジャニーズ事務所所属V6構成メンバー長野博さん主演の

ウルトラマンティガ』を全話観ることを決めたのです。

 

「ハンサムマン」に続き、意図せず長野くん主演のドラマを連作観ることとなったくゆらす子。

しかし当時の私は、そのことを全く認識しておりませんでした。

そのくらい気色の異なる作品だったというのもあるし、

失礼ながら主人公に焦点を当てて観ていたという自覚もなかったのが原因だと思います。

ジャニーズへのネガティブ意識は多少ならずともありましたが、

これに関しては以前から、

「当初ジャニーズである長野さんをダイゴ役に据えるということに関しては、

 特撮ファンからも喧々諤々様々な論が噴出していたが、

 蓋を開けてみれば、彼は見事素晴らしい熱演で

 これまでなかったタイプのヒーロー像を打ち立て、

 それは現在放送中の快作ウルトラマンダイナへと通じ…」

とまるで円谷プロの中の人かのようなカツ男の熱弁を聞いていたこともあり、

意外とすんなりジャニーズV6長野博主演作を受け入れることができた気がします。

 今思えば、この一件が私のジャニーズアレルギーを治す第一歩だったんですね。

奇しくも長野担となることも、決められた運命(と書いてさだめと読む)だったのでしょう。

 

さて、いぶかりながらも、『ウルトラマンティガ』を最終回まで観終えたくゆらす子。

 

「ちくしょう良い話じゃねーか」

 

不本意ながらそっと目頭を押さえるほどには、ティガを満喫してしまいました。

 

くゆらす子とカツ男の恋路(未工事)を邪魔する存在だとばかり思っていたティガでしたが、

いかんせん良い作品すぎて困ってしまいました。

後日カツ男にきちんと鑑賞したことを告げ、各話の感想を述べるくゆらす子。

これまでの「ウルトラマンとか興味ないけど話し合わせとけ」といった

私の態度にけんもほろろなカツ男でしたが、

全52話を観て、かつ感動したことを伝えると、

初めて私の目を見ながら嬉しそうに会話をしてくれたのです。

 

しかも後日、カツ男は私をデートに誘ってくれるというまさかの大ステップアップ!!

ありがとうティガ。ありがとう株式会社円谷プロダクション

 

いつも川越さんの自宅で会っていましたが、

外でわざわざ待ち合わせするのはもちろん初めて。

 

くゆらす子は精一杯おしゃれして、うっすらお化粧なんかもしちゃって、

予定の時間よりも1時間も早く待ち合わせ場所に到着して、そわそわウキウキ。

 

 

…約束の時間を40分くらい過ぎた頃でしょうか。

カツ男に「遅刻=申し訳ない=謝罪」という常識人の方程式などはなから期待していないので、

遠目に現れたカツ男が一向に小走りすらしてこない様子を見ても、

笑顔で手を振るくゆらす子。けなげ。

 

しかし。

次第に近づくカツ男の姿に、乙女くゆらす子は「ときめき」以外で心臓が爆発することになります。

 

 

 

 

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遠目でも分かるまっピンクとスカイブルーのコントラスト。

着ている本人よりも大きく存在感を放つティガ。

手・足・首・腰。一体何から守っているんだと言わんばかりに

ぎゅっと絞られているトレーナー素材。

 

柄は「小学校低学年男子」。

シルエットは「日曜日のお父さん」。

カラーリングは「志茂田景樹」。

 

もう各所の激しすぎる主義主張で彼の周りの空間だけ歪んで見えます。

アフリカだったら呪術師に魔法陣の真ん中に立たせられるほどの超次元感です。

 

よくよく考えれば、今まで彼に会う時は放課後だったので家でも学ラン姿。

私服姿のカツ男はお初でした。

 

チラ見チラ見二度見チラ見凝視チラ見。

すれ違う人すれ違う人の視線に戸惑うはずもなく、

彼はピュアな笑顔でくそダサいティガトレーナーとともに颯爽と私の前に現れました。

 

(DASAI・・・KUSO DASAI・・・)

女子中学生の淡い初恋にものすごい量の冷や水をぶっかけるティガ先輩。

くゆらす子の心臓がいつもと違うリズムで「ドキドキ」の16ビートを刻みます。

 

「すごいトレーナーだね」と言うだけで精一杯の私。

カツ男はよくぞ聞いてくれた!と言わんばかりのドヤ顔でこう返しました。

「だろ~~?オレが作ったんだぜ~~!見てこれスカイタイプがうんぬん…」

 

まさかの自作!つまり100%カツ男のセンス!

気を抜くと気が狂いそうになりますが、グッとこらえるくゆらす子。

 

だって。焦がれに焦がれていた「好きな人との初デート」。

くそダサいトレーナーに邪魔されてなるものか。

恋する乙女は猪木とかそういう類の男たちよりも強い人種なのです。

 

とりあえず態勢を立て直そうと「どこ行く?」とほほ笑みティガ先輩にジャブを返します。

 

カツ男「カラオケ行かない?」

 

おっとまさかの結構普通なデートの提案。

くそダサいトレーナーで正体を隠しているが奴もただの男だったようだ!!

 

「お百度参り行く?」

「ツチノコ探しに行く?」

くらい奇抜な返答を覚悟していた私は、

彼の胸元に鎮座するティガ先輩に心の中で勝利宣言。

 

「行く行く!」と最高の笑顔でくそダサいトレーナーに寄り添い、街の中に繰り出しました。

 

 

お店に入り、

(何うたおっかなー。SPEED…ELT…安室ちゃん…)

分厚い歌本の中から懸命に「男受け」しそうな曲を探すくゆらす子。

 

その時です。

 

 

 

『ドゥン・・・(ア・・・ア・・・)』

『テレレレッテー♪テレッテッテ♪』

 

 

突然の聞きおぼえのあるイントロに思わず歌本から視線を上げると、

そこにはTAKE ME HIGHER - V6』の文字が。

 

(嗚呼…そうね。そうに決まっているわよね…)

 

そのトレーナーを着ておいて「B'z」とか歌われた方が腹が立つってものです。

カツ男の意気揚々とした「わなてきゅベイビーテイクミハイヤー!」に、

くゆらす子も「フッフー!」と元気良く合いの手。

ドラマを観ているときも思っていたけど、この曲良い曲だな。

V6がとかジャニーズがとか、そんなつまらないことを考えることもなく、

そう素直に感じられるほどのハピネス空間。

 

5分強の歌が終わり、どれどれじゃあ私は…とリモコンを手にしようとすると。

 

 

『ドゥン・・・(ア・・・ア・・・)』

『テレレレッテー♪テレッテッテ♪』

 

 

(あ…そうくる…なるほどね。受けて立とうじゃないの…)

 

 

まさかのセルフアンコールに応え、立ち上がる彼。

カツ男「わなてきゅベイビーテイクミハイヤー!!」

くゆらす子「フッフー!!!」

 

 

TAKE ME HIGHER』(2回目)終了。

ソファーに腰を下ろし満足げにカルピスの入ったグラスを口に寄せるカツ男。

よし今だ・・・

 

 

『ドゥン・・・(ア・・・ア・・・)』

『テレレレッテー♪テレッテッテ♪』

 

 

 

座ったかと思いきやもの凄いスピードで再び立ち上がる

くそダサトレーナー男。

何だよそのフェイク!!

 

 しかも

 

 

 

 

 

 

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無駄に伸びるビブラート。持ち方だけはイケメンのマイク使い。

 

人生初めての恋に挑む女子中学生にはくそダサトレーナーでイッパイイッパイなのに、

こんな戦い、勝てるはずもありません。

6回目の『ドゥン・・・(ア・・・ア・・・)』が流れ始めた頃には、

デートってどこぞの偉い坊さんが広めた苦行の一種なのかなと悟りの境地に入りました。

 

くゆらす子。中学3年生。晩春。

片思いの基本姿勢「頑張る」をとうとう諦めた瞬間です。

 

拝啓 川越さん。

難所攻め太郎は 登頂どころか入山すらも許されませんでした。

 

 

この日、はっきりとは覚えていませんが、

少なくとも『TAKE ME HIGHER』を15回以上は歌い上げたカツ男氏。

本家V6にだってコンサートでこれ程までの1曲押しでいかれたら

「あの、すみません、もう大丈夫ですから・・・大 丈 夫 で す か ら!!!

とVロードに向かって白いタオルを投げるでしょうとも。

 

これだけ聞くと、イイ感じになった二人だったけど、ひょんなことで彼女の方が冷めちゃった…

なんていう三流ラブコメみたいなお話ですが、

彼も私に対して想いが芽生えていたなんていうことは全くなく、

日記だったら

「今日ティガ仲間とカラオケ行った。楽しかった。終わり」

の一行で済ませられる程度のものだったようです。後から聞いたら。

 

こうしてウルトラマンティガというまさかの強敵になすすべもなく倒れた

怪獣恋するくゆらす子。

初恋は潔くこっぱみじんに終わりを告げました。

 

ちなみにちょっと素敵な後日談ですが、特撮好きをこじらせまくったカツ男は、

まだ下っ端ですが、何と現在ハリウッドでVFXに携わるお仕事をしています。

長野くんのティガが一人のハリウッドマンを生んだという事実。

V6ファンとなった今、恋が成就するよりも嬉しい未来だなぁとなっとくめしです。

 

 

最後は無理やりV6関連に紐づけようとした感が否めませんが、

これにて四章は終わりです。

四章は予告通り、大変どうでもいいエピソードになりました。

このブログの本領発揮です。

次章はちらりとお伝えしましたが、ようやっとご本人たちにお目見えするエピソードとなります。

また次回、お目にかかりたいと思います。

 

 

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おまけ:「兄からの本気がいっぱい」事件

 

うっかり忘れてました。

これは前の中学校のときの出来事のため、時期が前後します。

1997年4月に発売されたV6の6枚目のシングルは皆さんもちろんご存じのあの曲ですね。

そうです。

作詞:Lucy E、作曲:Eddy Blues、編曲:上野圭市 による

『本気がいっぱい』

ちなみに作曲のEddy Bluesはかの有名な織田哲郎氏の別名です。

 

実は私の14歳の誕生日に、

「暴君 of the 暴君」「鏡を見るだけで4週間は飢えをしのげる男」

「妹への優しさを見せるくらいなら舌噛んで死んだ方がマシ男」として名高い

くゆらす兄が、なぜかこのCDをプレゼントしてくれるという珍事件が起こりました。

 

兄が私に誕生日プレゼントを贈ることなど、

想像するだけで頭が高すぎてムチ100回打たれそうなほどの大事件です。

もちろん今回が初めての誕生日プレゼント。

 

しかし私は1月生まれ。当時は折しも「剛健FAX事件」の渦中ほやほやの頃です。

兄も事の顛末を知っていたはずなのに、なぜ私にV6を。

 

もうこのシリーズを読んでいただいている方はお分かりですね。

兄に繊細な心象心理を問うのは野暮の骨頂。

理由など「特にない」のです。

あえて挙げるとすると、「ただ自分が気に入ったから」

 

『本気がいっぱい』には、

サビ前に全員で「ヘイ!」と掛け声をかけるおなじみのパートがあります。

兄はこの「ヘイ!」が痛くお気に召していたようで、

私にくれたはずのCDをすぐさま強奪し、

昼夜問わず、突如この曲を大音量で流しては、

いかなる状況でも私に「ヘイ!」と叫ぶことを強要する、

という謎の遊びにハマっていました。

 

外から帰ってきたばかりでも、自室で本を読んでいても、

兄の部屋のCDコンポから流れてくる「チャチャチャチャ!」が聞こえるや否や、

ダッシュで兄部屋の扉を開け、「ヘイ!」と拳をあげて叫ばなければならないという、

摩訶不思議&超絶理不尽な地獄。

ちょっとでも遅れたり、「元気がない」という兄のさじ加減次第なジャッジメントを下された場合、

「手の指をポキリと鳴らされる」という、

思春期の女子が抱く「指が太くなる恐怖」を最大限に増幅させる

ものすごいギルティ―を課していました。

 

本当にあれは一体なんだったのでしょう。

兄からの初めての誕生日プレゼントだという嬉しさと、

意味不明すぎるブームへの戸惑いと、

指が太くなったのはあれのせいちゃうんかという憤りで、

今でも『本気がいっぱい』の「チャチャチャチャ!」を聞くと

条件反射で誰よりも元気に「ヘイ!」と叫ぶ体になってしまいました。

34歳になった兄に聞いてみたいところですが、

暴君も今や立派な一児の父。

頻繁には会えないので、正月にでも尋ねてみたいと思います。

 

余談ですが、2歳をまもなく迎える兄の息子も、

公園などで初対面のお友達に対して

「とりあえずマウントポジションを取り上下関係を示す」という兄嫁からのタレコミが。

ゴリラの話じゃありません。甥っ子の話です。

脈々と受け継がれるDNAに、今から叔母は指の骨を鍛えておこうと思う所存です。

 

 

 

 

 

 

ワケなくV6を好きになったわけじゃない 三章

こんばんは。くゆらすです。

私はいわゆるノマドワーカーというやつで、特に決まったオフィスを持たず、

時に自宅、時にお店やレンタルオフィスでPCをポチポチすることが多いのですが、

現在絶賛年末進行の繁忙期のため、都内のあちらこちらで目の下に隈を作りながら仕事に励んでいる真っ最中です。

 

本日も仕事をしていると、突然PCがウォンウォンと不穏な鳴き声を出し始めたので、

慌てて中のデータをチェックしていたら大変懐かしいものを見つけました。

それは昨年、トニセン3人がそろい踏みした記念すべきミュージカル

『ON THE TOWN』を鑑賞後に、友人に送った感想画。

3人の歌い踊る姿に大感動し、瞳を潤ませながら、

「一生この人達についていこう」と心に決めた当時の私が、

感情の高ぶるままに衝動で描いた作品を皆さんにもお見せしたいと思います。

 

 

 

 

 

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感動が!!!!!

伝わらない!!!!!!!!

 

 

もう自分の画力、センス、伝達技術、すべてにガッカリです。

「ちくび=(●●)説」をわざわざ※で記している自分に本気で腹が立ちます。

「こんなクズみたいなシロモノじゃ坂本くんの魅力は伝わらない!」と

プンスカされてしまうかもしれませんが、ここはグっとこらえてください!

朗報です。

この画を送った友人は、現在見事に坂本担になりました。

V6のファンクラブにも加入し、

11月1日の代々木にも、坂本くんのウチワを持って一緒に参戦しています。

一体この画像で彼の魅力の何が伝わったのか描いた本人すらもさっぱり理解不明ですが、

一人でひっそりとV6にフンガフンガ興奮していた私に、心強いファン友達ができた

ということもあって、この画も見事供養できるってものでしょう。

ありがとう。この画。さようなら。この画。(削除)

 

という訳で、非常に懐かしい(というより覚えていない)私のV6愛のメモリー

一つ消えたところで、新たな愛を吐露すべく、

今日も仕事を差し置いてブログをくゆらしたいと思います。

 

いや、「愛」と書きましたが、三章は前回お伝えした通り、

私のV6愛は全然描かれていません。

と言うより、率直に言って、V6が嫌いになったきっかけのお話しになります。

何度も言いますが、ご本人たちとは直接関係のない大昔のエピソードです。

ご理解頂ければ幸いです。

 

③1997年冬「剛健FAX」事件

 

前回の記事でお伝えした通り、ようやく日本に帰ってきて、

転校初日で早速やらかした&やらかされた中学二年のくゆらす子。

その後も、先輩方や同学年のオラオラ系グループに数度呼び出されたり、

机に牛乳をぶちまけられたり教科書を破られたりとポップなイタズラを仕掛けられたりもしましたが、

前述した通り、家族の影響やこれまでの環境のせいか、

くゆらす子は日本人特有の抒情性や繊細な心が乏しかったお陰で、

「いじめられても親に言えない」「先生なんかに告げ口はできない」という遠慮は一切なく、

事が起きればダッシュで職員室に逃げ込み、8倍くらい話を盛って告げ口するという、

いのっちもびっくりの盛り話芸で、

いつの間にか「いじめっ子たちすら若干引く」という状況を勝ち取っていました。

多くのいじめられっ子が不登校になったりするのを私も目撃しましたが、

我が家は「やられたらやり返すまで続行!!やり返したら勝つまで続行!!」

という脳筋一家。

朝、「学校に行きたくない」と愚痴っても、

「下痢」以外での欠席を許さないという謎の掟を守らなければいけません。

んな無茶な。と当時は思っていましたし、

全ての子供にこういう親の教えが有効だとは決して思いませんが、

くゆらす子にはドンピシャで良い結果だったのだと今では感謝しています。

 

「イジメ」というのは絶対に学校からなくならないものだから、

イジメられない子に育てるよりも、イジメられても平気な子に育てよう。

 

かなり乱暴な決意ですが、私と兄はこういう両親に育てられました。

お陰様で、兄は「イジメ」という繊細かつ次元の高い悩みとは無縁の、

「俺は今日も美しいか」というただそれだけに邁進するジャイアニズム搭載ナルシストに、

妹は「イジメ」にあったら速攻で権力のある大人に告げ口して、

後ろでニヤニヤする末っ子の嫌な気質大爆発な人間に、見事成長を遂げていきます。

(これだけ言うと「子育て失敗感」が否めませんが、

その後二人ともイジメる側に回ることもなければ、世間様からの冷たい視線にも

あまり傷つかない、と言うより気づかない人種になったので多めに見てください。)

 

話が逸れましたが、謎の転校生があまりにも予想外かつイジメっ子の

斜め上を行く卑怯な手口で反撃してくるものだから、

いつの間にか直接的な攻撃は収まり、くゆらす子にも幾人かの友人ができるようになりました。

 

この友人グループというのが、当時の大多数の女子中学生同様、

ジャニーズが大・大・大好き。特に彼女たちがお熱だったのが、そうV6です。

私はと言えば、V6はもちろん、Jr.を含む主要な面々も

顔と名前が判別できる程度にはジャニーズ事情を把握していましたし、

どちらかと言えばV6を含むジャニーズには好意的な印象がありましたが、

特に誰かのファンというわけでもなく、

ジャニーズの皆さんが出演しているバラエティ番組やテレビドラマも、

「流行っているから見ている」程度の一般ピーポーでした。

休み時間になるたびに、雑誌を持ち寄りながら、

「剛くんカッコイイ!!ピギャー!!!」

「健くんは渡さないからぁ!!ヌフォーォ!!!」

と真っ黄色の声を挙げながら、彼らへの愛を叫ぶ友人たちに一生懸命ついていこうとしますが、

心の内では「会ったこともない人にそこまで心を砕けるってスゴイなぁ」と、

温度差を感じていたくゆらす子。

特に解せぬ、と思っていたのが「××は〇〇と付き合っている」だの

「××は今〇〇に言い寄られて困っている」という煙の元も分からぬ噂話。

当時はSNSなどもちろんなく、

「友達のお姉ちゃんの同級生が~」「先輩の元カノが~」といった胡散臭い出どころの

ゴシップも結構な割合で市民権を得ていた印象があります。

まぁこの事象については、SNS上のデマ情報で右往左往する人々の多さを見ても、

今昔はあまり関係ないことなのかもしれませんね。

むしろ、マスメディアも一般人からのバイラル(口コミ)もネット上では横並びで文字になって拡散される分、

現代の方が、さも情報は自ら取捨選択しているかのような錯覚に陥りがちになり、

踊らされるデマ情報の裾野が広がっているかもしれません。

 

14歳のくゆらす子は、利発な子ではなかったですが、

「出どころ不明の噂話を盲目的に信じる」という点については非常に懐疑的でした。

単にひねくれていたのもあるでしょうし、

「一流のジョークが言えない奴の悪口と噂話は害悪でしかないから、

笑わせてもらったことのない相手の戯言は無視しなさい」

という親の教えがあったからだと思います。

 

でも、せっかくできたトモダチ。

ハブられるのはイヤ。

なんて弱い心が出たのでしょうか。

くゆらす子は、口さがない友人たちのアイドルゴシップに乗るでもなく、

かと言って正面切って否定するわけでもなく、

曖昧な苦笑いでやり過ごしていました。

 

ところがある日。とうとう決断を迫られる事件に遭遇します。

 

中学二年生もあと2ヶ月、という頃。

我が家のファックスが一枚の手紙を受信しました。

たまたま私が受け取ると送り先は友人の一人からです。

読んでみると、そこにはこのようなことが書かれていました。

 

「××中学校、○○中学校の人たちにお願いです。

 V6の森田剛くんは、今△△中学校の2年A組の□□□□と付き合っています。

 けど□□□□は、★★高校3年の男子と二股をかけています。

 剛くんは、すごく悩んで仕事を休んで□□□□と話し合いましたが、

 □□□□は「うるさい」と言って、今度は三宅健くんに告白しました。

 健くんも好きになってしまって付き合うことになり、

 剛くんと健くんは絶交してしまいました。

 V6はみんな仲が悪くなって、坂本くん(リーダー)が「もういい」とキレて

 剛くんを殴りました。

 このままだとV6は解散してしまいます。

 それなのに□□□□は反省することもなく、色んなジャニーズに手を出しています。

 □□□□を許せません!このファックスを見た人は、友達に回してください。

 100人に送るとA(当時地元で徒党を組んでいたカラーギャング)が□□□□をシメてくれます。

  V6を好きなみんな!解散しないようにお願いします!!!!」

 

 

・・・坂本くん(リーダー) とばっちりぃ!!!!

 

いや、これは□□□□さんも★★高校3年の男子も、もちろん剛健もとばっちりですね。

若干のフェイクは入っていますが、原文とほぼ同じです。

なぜ覚えているかと言うと、この紙をいまだに持っているからです。

今読み返しても、

「坂本くん(リーダー)」の丁寧な解説で3か月は笑いながら生きていけそうです。

 

あまりの荒唐無稽さに当時のくゆらす子も腹で白湯を沸かすぐらい大爆笑。

ぜひこの白湯、健くんに飲んでいただきたかった。

と、ふざけていたのもつかの間、ふと真顔になります。

恐らくこれはジョークじゃない。

普段の友人たちの噂話のレベルを考えると、彼女たちは本気だ。

 

「ジャニーズ」という遠い世界と、

「手を伸ばせば届く距離感」の世界をつなぎあわせることで、

いびつなつながりを持とうとしたのでしょうか。

それとも剛くん健くんは単なるスケープゴートで、

やり玉に挙げられた少女を陥れるための誰かが仕込んだ「イジメ」なのでしょうか。

 

剛くんが恋愛のせいで仕事を休むとか、健くんが大切なメンバーの彼女を強奪するとか、

坂本くんが「もういい」という理由で人を殴るとか、

V6がそんなことで解散危機にあるとか。

 

普段どんなにV6が好き、大切だと言っても、こんな噂を他人に広めちゃうんだ。

好きな人たちをこんな不確かなもので辱める友人に、私はぞっとしました。

 

もちろん100人の輪に加わることはなく、無視していると、

家電に送り主の友人から「ちゃんと次の人に送った?」と確認の電話が来ました。

これまで友達をなくしたくないという弱い心で流されていたくゆらす子でしたが、

さすがにこの件は流されることはできません。

つたない言葉でしたが、浮いていた転校生をグループに迎え入れてくれた友人に、

誠心誠意を込めて、こういうのは良くないよ、と伝えました。

 

けれど。

友人には伝わりませんでした。

 

「何それウザい」と静かに言われガチャギリ。

当時は携帯もなかったので、次の日の学校まで彼女が少しでも気づいてくれればいいな

と願っていました。

しかしその願いもむなしく。

異端は排除する、というグループ心理にのっとって、

くゆらす子は再び「イジメ」の対象者となります。

 

これまでの先輩やオラオラ軍団からのイジメには、全然へこたれなかったのは、

もともと彼女たちに何の感情も抱いていなかったから。

でも今回は、かつて友人だと思っていた人たちからの攻撃です。

イジメの内容も、アグレッシブなモノだったらそれ相応の反撃ができたのですが、

彼女たちがとったのは、「クラスメートを巻き込んだ集団無視」。

これには鈍感なくゆらす子も少し心が軋みました。

 

そして何よりも度肝を抜かれたのは、

件のファックスと類似したKinKiバージョンの噂話を、私の名入りで送られたことでした。

 ※ただ納得いかないのは、彼女という立ち位置ではなく、

  堂本剛さんのストーカーかつ万引き犯」という

  大変不名誉なキャラクターだったことです。

  (そこは彼女でいいだろがい!!!と憤怒した記憶が。)

 

彼女たちは「無視」以外にも、放課後私の後をつけ、

遠巻きに「死んだ方が良いよねー」だの

「○○(前に暮らしていた東南アジアの国)がお似合いだよねー」だのの

言葉を浴びせ続けるという、スタミナ重視の攻撃も行なっていました。

 

季節は冬。春になると私は再び新しい学校に転校します。

しばしの辛抱だ。と心に言い聞かせ、歩き続けるくゆらす子。

浴びせ続ける言葉の刃に何の反応も見せないことが面白くなかったのか、

かつての友人たちは、私の背中に向かって砂利や小石を投げ始めました。

 

集団心理というのは恐ろしいもので、きっかけもなく急にヒートアップすることがあります。

これまでのイジメにおいて主犯格だった少女が、

私めがけて勢いよく少し大きめの石を投げると、

運悪く、その石は私の首に当たりました。

じんわりと熱を感じ、首元に手をやると、うっすらと流血。

 

さすがの辛抱もここまで。

「哺乳類ヒト科女の子」という所属を捨てたくゆらす子は、

スーパーサイヤ人所属」に完全移籍。おめでとうございます。

 

「オラ怒ったぞーーークリリーン!!!!!」と叫んだかどうかは覚えていませんが、

流血にひるんでいたかつての友人たちめがけ、

カメハメ波ならぬ「ただのビンタ」を繰り出します。

ファーストコンタクトは手ごたえがあったのですが、いかんせん相手は複数名。

次第に髪をつかまれ、足に蹴りを入れられと、劣勢模様になっていたその時です。

 

「何やってんのくゆらす子。」

 

ふと隣を見れば、兄じゃないですか。

学校帰りの兄が、信じられないといった顔で私たちを凝視します。

我に返って気がつきましたが、ここは兄にとっても家への帰り道。

身内の顔を見て安心した私は、

スーパーサイヤ人所属」から「告げ口末っ子所属」に電撃移籍。

 

「オ゛ニ゛イ゛チ゛ャ゛ア゛ア゛ン゛」

とめどなく溢れる涙をぬぐうこともなく、兄に駆け寄ります。

 

 

「ちょ、やめて、汚れるから」

 

 

くゆらす子は勉強しませんね。

そうそうお兄ちゃんはこういう人ダロッ☆

 

妹のこんな状況を見ても己のシャツの清潔さを気にする男。

圧倒的外道対応に乱心していたくゆらす子も穏やかになっていきます。

 

兄は汚物を見るような目で、今度は私の格闘相手たちに視線を移しました。

 

 

「え?この人たちがお前をシバいてた先輩?」

 

 

 

 

「ブスじゃん(´・ω・`)ショボーン」

 

 

 

 

いじめっ子とか、そういう次元じゃない、遥か遠くに彼は生きていました。

あまりのカウンターパンチに何も言えなくなっていた彼女たち。

生物界の頂点に君臨する男は、

当時多くの中高生の間で流行っていたラルフローレンのマフラーを

つけている一人を見ながら、さらにこう追撃します。

 

「ちょっとー。ラルフのマフラー似合ってないよー。

 顔おっきいんだからー。

 ラルフローレンが泣くわー。

 てかロゴのおじさんも落馬するわー(笑)」

 

 

イジメの加害者被害者の立場を忘れ、この追い討ちにさすがの私も同情を隠せません。

(兄ちゃん・・・初対面の人になんつーことを・・・)

ちょっと申し訳なさそうにいうものだから、相手へのダメージも倍増。

計算か天然か。知ったことではありませんが、

先ほどまであんなにも憎んでいた相手に、つい手を差し伸べたくなります。

We are the world

どんな名曲よりも敵味方のボーダーを消す魔法の存在。ONIICHAN。

ちなみに「ラルフのロゴも落馬するわ」は当時のお気に入りワードだったようです。

 

比にもならないほどの超絶な毒によって毒を制された私たちは、

何だかふわふわとした空気のまま解散。

これがドラマや漫画だったならば、仲直りをして一生の友となる…

的な展開が待っていたでしょうが、残念ながら現実世界はそんなに甘くはなく、

次の転校を迎えるまで、彼女たちとは話すこともありませんでした。

しかし、「あいつ(とあいつを取り巻く人間)はひたすらヤバイ」という

危機感が芽生えたのか、あの日から分かりやすいイジメもなくなり、

孤独でしたが平穏に暮らしていけました。

 

でも。

 

休み時間、あのFAX騒動をすっかり忘れ相変わらず

「V6超好き!」「ジャニーズ大好き!」と叫ぶ彼女たち。

 

「私もー!」と雑誌を手にはしゃぐクラスメートたち。

 

家に帰ってテレビをつけると、にこやかに笑っているジャニーズのアイドルたち。

 

 

 

テレビの中のきらびやかな彼らの姿と、

身に起こった出来事があまりにもかけ離れているという事実が、

私の心にひっそりと影を落としました。

 

この芸能人はこんな東京の片隅で起こったことを全然知らないで、

またファンを増やして、そのファンが誰かを傷つけて・・・

 

大人になって、V6を好きになれて。

今なら当時のくゆらす子に「それは違うよ」と言うことができます。

 

でもまだ14歳。

視野も狭く、自分が経験したことを消化するのに精いっぱいだった

私はいつしかこう思うようになっていました。

「ジャニーズに夢中になる人大嫌い。」

「そんなファンを平気で放っておくジャニーズも大嫌い。」

未熟だったくゆらす子。

こんな拭い切れない寂しい思いを抱えたまま、大人になっていきます。

 

 

何だか三章は重くなっちゃいました。

でも「ワケなくV6を好きになったわけじゃない」とタイトルに冠したとき、

絶対にこの話は入れたいと思っていました。

 

V6ファンの皆さんはとてもマナーが良い、と言われています。

他のグループやジャンルのファンの方々と比べられるものではないと思いますが、

(と言うより全く知らない)

私もそれには同意です。

実際にコンサートで交流したファンの方や、座席エリアを共にした皆さんを見た上で出した感想です。

でも、V6を愛する人に忘れないでほしいことがあります。

20年という歴史は、メンバー6人の歩みだけでなく、

「V6ファン」と呼ばれる団体が積み重ねた歴史でもあることを。

 

この団体を構成する個人個人は、長い年月で去っていったり入ってきたりと様々でしょうが、

外部の人間からすると、「V6ファン」と言うひとくくりに捉えられてしまいます。

かつて私が出会った彼女たちは、今はもうファンではないかもしれません。

でも、ファンを自称する限り、不条理かもしれませんがある種の団体に属するのだと思います。

私は当時、「V6ファン」にイジメられた。という記憶でこの話を思い出します。

 

まだV6の歴史が始まったばかりの頃、6人が様々な試行錯誤をや努力を経て、

20年経っても素敵だねと言われる6人になったのと同じように、

「V6ファン」というのも、メンバーから誇りですと言われる存在になっていったのは、

まだまだ、と言われるところから、色々な経験を積み重ねて成長していったんだな。

・・・と、自分の過去の体験と、今経験しているV6ファンライフを重ねながら考えています。

ローマは一日にして成らず、という言葉がありますが、

V6ファンの評価も昨日や今日、出来上がったものではない。

ということを、頭の片隅に置いて、彼らを応援し続けていきたいものですね。

 

V6を初めとするジャニーズという世界に対して、

相当頑ななネガティブ印象を抱いてしまったくゆらす子ですが、

ここからは、様々な出会いのおかげでゆるやかにですが氷解していきます。

次章は、閑話休題的な小話になるかと思いますが、

またお付き合いいただければと思います。

 

ワケなくV6を好きになったわけじゃない 三章「の前に」

お久しぶりです。カレーでお腹一杯のくゆらすです。

今日の長野くんは何の晩御飯を食べたんでしょうかね。

共通点など何一つない私たちですが、

恐らく長野くんが晩御飯を抜かすということは考えられないので、

「今日飯を食った」ということでは確固たるつながりを見出せる。

まさにハピネスですね。

V6に関して幸せのハードルをだいぶ低く見積もっていますが、それもこれも

来年以降はグループ活動も今年ほどモリモリになるとは思えないという諦観ゆえ、

今から些細な幸せを拾っていくトレーニングを始めているわけです。

WOWOWの放送も終わり、これからチャリティーミュージックソン、紅白、さらに坂本くんのソロ舞台と嬉しい行事が続きますが、

贅沢はそろそろ控えて、皆さんもV6幸せ貯金、始めてみませんか?

 

余計なお世話ですね。

ということで、私にとってはこのシリーズも100%自己満足ですが、

幸せ貯金のひとつとしてぽちぽち続けていこうと思います。

 

さて「ワケなくV6を好きになったわけじゃない」シリーズも三章目。

はっきり申し上げて、ぜんっぜん進んでいません。

いつになったらくゆらすはV6を好きになるの?

っていうかV6関係なくない?

放屁に2500文字も使ってんじゃねーよこのハゲ!

と夜も眠れない皆さん。

 

安心してください。この章も本人たちは出てきませんよ。(CV:とにかく明るい岡田)

 

この記事のタイトルは、三章「の前に」です。

三章は、長き異国生活を終えたくゆらす子が、

日本の首都、東京に居を移してからのお話になりますが、

V6に絡む事件の前に、ちょっと道を逸れたお話が思いの外長くなってしまったので、

独立したものにしてみました。

 

V6とは全く関係のない、くゆらす子の体験談ですので、

興味のない方はすっ飛ばしてください。

 

そして今回の影の主人公は、くゆらす子の二歳年上、恐怖のくゆらす兄です。

兄については一章で幼きくゆらす子に「ぶいしっくすさん!!」という掛け声とともに

ローリングソバットを食らわせていたという微笑ましい兄妹エピソードでちらりと登場しましたが、

今回も色々と兄として、生物の強者として、くゆらす子に様々な試練を与えてくれています。

 

★1997年夏 日本の中学校へ転校

 

この年、様々な異国生活を経て、くゆらす子一家はようやく日本に帰国しました。

日本の学生生活は、小学校3年時に約半年間のみ。

通った小学校4校、中学校3校と今思えばなかなかにハードボイルドな

思春期を過ごしてきたような気がします。

時に「転校」というものは子供にとって大変厳しい試練となりますが、

我が家は、「うちはうち。よそはよそ。俺らが前を向いた方角が北。」

というジャイアンもひれ伏すオラオラ家訓を掲げる父母兄で構成されているため、

転校によってもたらされるおセンチナイーブな乙女心も、

「悩んでいるなら星を見上げてごらん。え?今日曇り?じゃあ宿題やって早く寝ろ」

と秒殺で粉砕。

圧倒的リアリズム&暴力的家族愛のお蔭で

くゆらす子は特に繊細な心を持ち合わせることもなく、

様々な土地でおおらかに成長していけたのだと思います。

 

中学二年。私が転校した先は、東京の郊外にある中学校でした。

ここには一年間もいないことを父から知らされていた私は、

いつもの通りマイペースに平和に過ごしていこうと決め、

転校生とは思えないほど自然に、悪く言えば油断していたのだと思います。

 

くゆらす子は、正直言って知らなかったのです。

日本の女子中学生のある種ヒステリーと狂気に満ちた集団心理と、

「アイドル」たちへの偏愛を。

 

私が転校した中学、特に女子生徒の間には、

「先輩の言うことは絶対。目立つ年下は潰す」

という何とも世紀末感漂う序列制度が敷かれていました。

日本の中学校が全てそうだとは決して思いませんが、

日本人学校に通っているときにも、

「日本の学校では悪目立ちをしないように」

「特に帰国子女は目をつけられやすいから気を付けろ」

というホラーなアドバイスが歴々の上級生から口伝えられていたことや、

当時「キレる14歳」「校内イジメ」など、日本の中学校を渦巻く不穏なワードがフィーチャーされていたことからも、

思春期の少年少女が集団生活を送る空間ならではの問題が色々と露見していた時代だったのだと思います。

 

別段目立つ予定もなければ天下取ってやる的な野心も全く持っていなかったくゆらす子は、

こういった事前情報もきれいさっぱりスルー。

それよりも帰国したことでようやく美味しい生卵をかけた日本米が食べられることに

狂気乱舞していました。

 

「いつも通り」

転校初日、その思いも、まずとある出来事でくじかれます。

それは「靴下」でした。

転校手続きで学校に行った際、同窓生となる子たちの服装を見てみると、

当時女子中高生が親の命よりも大切にしていたと言われている(言われていない)「ルーズソックス」を履いていました。

この頃のくゆらす子は、学校の芝生を食べてお腹を壊していた天真爛漫時代を卒業し、

同世代の少女たちと同じようにファッションや芸能ニュースにキャッキャしていた普通の14歳。

常夏の東南アジアからやって来たくゆらす子にとって、ルーズソックスは大きな憧れ。

私もようやくソックスをルーズできる!と内心ガッツポーズをしていました。

先生の話を聞いても校内を行き交う生徒たちの服装を見ても、校則はそこまで厳しくはない様子。

私は帰りに早速ルーズソックスを3着買い、ウキウキ気分で転校初日を迎えます。

 

そして当日。朝はまず職員室に行きしばらく待機。

予鈴が鳴ったら担任と一緒に人気のない廊下を歩くという転校生あるあるの通過儀礼を経て、

いよいよ初めて日本の中学生として、クラスメートと対面する瞬間がやってきました。

 

東南アジアの××って国知ってるか―?そこから転校してきたくゆらす子さんです。

くゆらす子さん、自己紹介して」

黒板に自分の名前を書き、第一印象は大切、とばかりに精一杯の笑顔で

「くゆらす子です。よろしくお願いします!」

と挨拶をする私。しかし。

なぜかクラスメートと視線が合わない。

みんなの目線は私の足元。からの顔チラ見。そして再び足元へ。

(・・・シャイか?日本の学生はやはりシャイなのか?・・・)

そんなポジティブ思考もクラスメートたちのざわつきで勘違いだと気づきます。

 

「ちょっと・・・靴下・・・」

「え~・・・ヤバくない・・・?」

 

刺々しい視線の茨をくぐりながら、自席に着席し、周囲の生徒を見渡すと。

誰一人としてソックスをルーズにしてなどいないではありませんか。

あれ?校則違反?

でも先生何も言わなかったし…

この学校で確かにソックスをルーズにした子たち見たし…

ジロジロと私を見つめるクラスメートたちに多少動揺しながらも、

「まぁ校則違反で死ぬわけでもあるまいし」

「ダメだったらあとで先生に言われるでしょ」

と「いつも通り」の気分で不穏な空気をいなしていました。

 

休憩時間、これも転校生あるあるですが、何人かの活発的な女子生徒が私の机に集まってきてくれました。

ここで大概行われるのは、転校前の学校についての質疑応答

しかし、彼女たちは第一声で、

「それヤバいよ!」

と私の足元と頭部を指さします。

彼女たちいわく、ルーズソックスは三年生しか許されていない。

しかも茶髪とピアスはマズい。シメられるよ!とのこと。

これだけ聞くとどんだけくゆらす子オラついてんだと思われるかもしれませんが、

茶髪とピアスには理由があるのです。

茶髪は、常夏の国で長年過ごした単なる経年劣化のため。

ピアスも、向こうの国では結構当たり前。日本人家族よりも現地人家族や

外国人家族と仲が良かったくゆらす子一家は、他の家族の同世代の子供たちと同様、

気軽な気持ちでピアスを許していました。

もちろん学校にはピアスはつけていきませんでしたが、

目ざとい少女たちが両耳のピアスホールを見過ごすはずもなく。

ヤバいよ~ヤバいよ~と稲川淳二にように脅かす彼女たちに戸惑いつつも、

まぁしゃあなし。と笑ってやり過ごすくゆらす子。

まさに見通し甘しです。

 

波乱で幕を開けた初日も終わり、好奇の目にさらされた一日にいささか疲れつつ、

(茶髪は地毛だしピアスはしょうがないし、まぁルーズソックスは明日から辞めておこう)

と思いながら校門をくぐろうとした時です。

 

「ちょっとお前待てよ」

 

勉学の場には似合わないドスの効いた声が私を呼び止めました。

振り返ると、足それなにジャバラ?アコーディオン?それとも大腸?

と言いたくなるほどソックスをルーズにした三年の先輩方が5,6人。

ただでさえ海外からの転校生で耳目を集めていた上に、

茶髪にピアスにルーズソックスという役満アウトな外見で、しかも反省の色なし。

これはもう先輩方にとっては格好の餌食です。ごちそうです。

ごちそうを前にした狼たちは、ポカンとするくゆらす子を引きずり、近くの公園へ。

 

「オイッ!てめぇ転校生だからって調子こいてんじゃねぇよ!」

 

くゆらす子の初壁ドンはイケメンでなく目の上下に白いポスカを引いた15歳の少女によって奪われました。

(※下記イメージ)

 

f:id:v_hata:20151208171027p:plain

 

転校生が調子こく理由がどこにあるのか。

その白ポスカアイラインは果たして正解なのか。

オラオラと詰め寄る白ポスカ軍団に成すすべもなく、

くゆらす子は唇を噛みしめながら彼女たちの気が済むまでオラオラされていました。

 

転校初日で早速「センパイ」の恐ろしさを体験したくゆらす子。

夕食の場で家族に今日の顛末を報告しました。

 

「それはお前が悪い。悪すぎる」

 

そう即答したのは、兄でした。

信頼していた家族からのまさかの一言にくゆらす子は大ショック。

どうしてと詰め寄る妹に、兄は当然、と言わんばかりの一瞥をくれながらこう返しました。

 

「だってお前、足太いじゃん」

 

ここでくゆらす兄についてご紹介したいと思います。

兄は二歳年上。同じ中学には通わず、都内の高校に通う高校一年生でした。

この兄が、身内が言うのもなんですが非常にモテる男で、

無味無臭な転校生ポジションの妹とは反対に、どの学校でも異様に目立つ。

そしてモテる。モテまくる。そしてモテる自分を最大限に自覚している。

という本当にたちの悪いタイプのイケメンでした。

タッキーやらkinkiの光一くんに似ている、とはやし立てられても、

はにかむわけでも否定するわけでもなく、

「にんじんは野菜だ」くらい当然のこととしてスンと受け止める。

そんな男です。

女相手には幼少の頃より口説くかけなすしかしたことがありません。(これマジで!!!)

どうです?嫌な男でしょう?

 

一言で言えば「THE オレ様」「配慮という概念を母の胎内に置き忘れてきた男」

またの名を「人殺しはしたことない曹操

 

本当にそういう人種でした。しかし不思議と同性の友人も多く、

「いじめ」「いびり」とは全く無縁のまさにリア充街道まっしぐらな人生を歩んでいた男です。

一人の女として、これほど身内で良かったと思える存在はなかなかいません。

しかし。転校先で傷ついたかわいい妹に対しても、「配慮」を母胎に置いてきた兄です。彼は言いました。

 

センパイがどうとか、校則がどうとか、そんなことは全く(俺には)関係なく、

ただただ。ただただ、足が太いのにルーズソックスを履くこと自体が罪である。

あとはシラネ。ベロベロバー。

 

まさかの傷口に塩どころかハバネロ塗られた14歳のくゆらす子。

忘れていました。うちはこういう家族だったということを。

 

父「まぁなー。先輩も悪いが、おまえの足にルーズソックスはちょっとなぁ~」

母「そうね~。確かに身の丈って言葉、あるしね~」

父「そうだぞ。ルーズソックスは子供の身の丈からしてだいぶ長いぞ」

母「あらやだお父さん、そういう意味での身の丈じゃないから!ウフフ!」

父「ハハハ!冗談冗談!」

兄「なぁなぁ。お前をシバいた先輩たち、かわいい?かわいい系?」

 

 こういう家庭環境は、子供にとって毒と薬、どちらになるでしょうか?

ハイ正解。100%毒ですね。

しかし赤ん坊の頃から毒を盛られ続け、毒の沼で暮らしていたくゆらす子は、

HPを削られるのではなく、逆に毒耐性がえげつなくついた強靭な心身を会得していました。

 

家族に笑い飛ばされる=大したことではない

 

この図式を刷り込まされていたため、

転校初日に学校の先輩から呼び出されてシバかれるというなかなかショッキングな出来事も、

思い出せば脳内で「ドリフのBGM」が流れる珍コントのような気さえしてきます。

 

www.youtube.com

 

あれ?もしかして私に壁ドンしたのは志村けん

「殺すぞ」と凄んだのはカトちゃん?

ってことは髪をつかんだのは、もしかしていかりや長介

 

 

「だめだコリャ」

何だか脱力してしまったくゆらす子。

隣で一生懸命「かわいい?ねぇかわいい?」と聞いてくる兄に、

とりあえず腹パンしてダッシュで自室に逃げ込むという兄姉への弟妹復讐あるあるを

遂げたら、心も晴れやかになりました。

 

かくして、手厳しい転校生洗礼を受けたわけですが、

家族の愛(違う)に救われたくゆらす子。

とりあえず、次の日からはルーズソックスを辞めたのは言うまでもありません。

しかしその理由は、センパイでもなく、校則でもなく、

ただただ、足が太いから。

つまりは足が細けりゃ大腸でも履くし。

1年先に生まれてきただけで不条理な目に遭うのは筋違いだ。

あんなことが起こっても、その確信は揺るがないものでした。

そう、くゆらす子はまだ完全に女子中学生の闇を理解していなかったのです。

 

ブログの冒頭で書きました。

くゆらす子は、正直言って知らなかったのです。

日本の女子中学生のある種ヒステリーと狂気に満ちた集団心理と、

「アイドル」たちへの偏愛を。

 

三章は、ようやくV6メンバーの、とあるコンビにまつわるお話が登場します。

そしてそれは、くゆらすの「ジャニーズ人格形成」に多少影響を与えたエピソードであると同時に、

V6を初めとするジャニーズに対して、というかジャニーズファンに対してあまりポジティブな印象を持つお話ではないので、

無条件ジャニーズ万歳、ジャニーズファン尊しという指向の方は、

読んでいただくことをお薦めしません。

ご理解頂いた方のみ、次の記事にお進み頂ければと思います。

 

それでは近いうちに、またお会いしましょう。