今日もくゆらす

とりとめのないことを思い出したら @v_hata

ワケなくV6を好きになったわけじゃない 一章

【はじめに】

主人公:くゆらす子

 1983年日本生まれ。幼い頃は父親の仕事の関係で国内外を転々とする。

 いわゆるジャニーズJr.黄金世代と呼ばれる皆さんと同世代で、

 クラスメートたちがMyojoやPOTATOを切り抜くことに命を懸けていた頃、

 「この雑草は食べられるか否か」「タンポポの綿毛を鼻に詰めたらどうなるか」*1

 などの身近なネイチャーに夢中になっていたとても健やかで残念な少女時代を送る。

 

Attention!! 

以下、かなり低俗な表現が含まれております。

V6と下品はつながらない、いや、つながらせない!という方はご遠慮ください。

 

 

①1995年9月4日 

 「ヴェルファーレ ぶいしっくすさん」事件

 

V6ファンならご存じですね。

V6メンバーが初めて世間にその姿を見せたのは、

バブルの遺産「六本木ヴェルファーレ」での記者発表会見でした。

当時、くゆらす子は11歳。

芸能界の最先端ニュースよりも今日の晩御飯の方が気になるお年頃です。

しかもその頃は父の仕事の都合で東南アジアの某国で暮らしていたため、

幼いくゆらす子の心を揺さぶるものとしては、

日本のアイドルグループがこの度デビューしたなどという情報は、

「隣家のサティさんが飼ってる犬、あれ実はヒョウなんだぜ…」

という兄からのリーク(ガセ)の前では、余りにも無力なものでした。

 

しかし11歳のくゆらす子は、

「V6」という名前を1995年9月4日にしっかりと胸に刻むこととなります。

 

何故ならばこの日、私の叔父が某スポーツ新聞の記者として、

ヴェルファーレで彼らのデビュー会見に立ち会っていたからです。

 

単なる仕事の話として聞いたのであれば、幼い私の記憶には全く残らなかったでしょう。

何故、私は「V6」という名前を記憶したのか。

それは叔父が密かに“やらかした”出来事が原因でした。

 

 

30を超えたばかりの叔父は、新人記者として初めて現場に入りました。

そう、V6のデビューはすなわち叔父のデビューでもあったのです。

異動願いを出し続け、念願かなって掴み取った栄光のペン記者の座。

気負った叔父は前のめりでV6の登場の瞬間を待っていたそうです。

未来のスターたちを鼻息荒く今か今かと待ちかまえる叔父!

握るペンも緊張と興奮でインクがにじむ!

そしていよいよ!自分と同じくデビューを果たす6人が目の前に!!

 

V6ファンならご存じの通り、彼らの登場には、

トニセンカミセンを包んだ巨大な風船が、コールとともに勢いよく割れる…

というキ〇グカズも真っ青の斬新な演出が施されていました。

 

(さすが天下のジャニーズ様だゼ…)と叔父が思ったかどうかは分かりませんが、

何と、前のめりでその瞬間を見ていた叔父は、「パァン!!!」という音にびっくりして、

「BOOOH!!!!」と元気良く放屁をしてしまったのです。

 

 

V6自身も預かり知らぬところで行われた初めてのコール&レスポンス。

 

今や立派なV6オタとなった現在のくゆらす子ならば、

テレビに映らなかった6人の様子を根ほりはほり聞いちゃうのでしょうが、

この頃はサティさんの家のヒョウ(ガセ)の方が気になるピュアな少女。

残念ながら当時の貴重なV6の裏話などみじんも興味がなく、

ただひたすらに叔父の放屁話に心躍らせていました。

それはくゆらす子の家族とて同じこと。娯楽の少ない異国暮らしの我が家に、

この叔父やらかし事件は大いなる笑いをもたらしました。

 

父「でも現場は大丈夫だったのか。ぶいしっくすさんにご迷惑を掛けたんじゃ・・・」

叔父「いや、距離も離れていたし大丈夫だった。

   最年少の子はずっとこっちを見ていた気がするけど。」

父「ぶいしっくすさんも気の毒だなぁ、こんな門出なんて。」

叔父「いやいや、縁起モンだろよ。売れるぜあの子たち!!

   心なしか屁の音“ブイ!”“シーッ(ク)スゥ”つって応援してたゼ!アハハハハ!」

父「“ブイ!”“シーッ(ク)スゥ”アハハハハ!!

  ヴェルファーレじゃなくて『屁をひるふぁーれ』だなコリャ!アハハハハ!」

 

 

何という最低な会話でしょう。

 

V6ファンの皆さん、どうかお許しください。

子供心に、私も「あ、うちの一族クズだな」と思いました。

 

今になって思えば、恐らく最年少の子は叔父なんぞに目線をくれてやっていたのではなく、

ただひたすらに、彼らしく「ぼーっと」していただけなのだということが確信できますが、

当時この話を聞いた私は笑いながらも、

「最年少の人が叔父の放屁で具合が悪くなっていたらどうしよう・・・」

「叔父の放屁が原因で、ぶいしっくすさんのデビューやっぱりナシとかになったらどうしよう・・・」

と少し真面目に心配していました。

叔父の放屁は精度高めの呪いか、と突っ込みたくなりますが

11歳のくゆらす子は結構真剣にバカだったのだと思います。

 

このことがきっかけでくゆらす子一家の間では、

しばらくの間「V6=放屁」「V6の最年少=放屁男を凝視」という大変不条理かつ不名誉な図式が出来上がっていたのを覚えています。

あと「叔父の仕事相手だから」という過剰な意識で父が呼んだ

「ぶいしっくすさん」という敬称つきの響きが、

“何だかイケてる技の名前のようだ”と、くゆらす子の兄がとても気に入り、

兄妹ゲンカのときに「ブイシックスサン!!」と叫びながら

ローリングソバット(下図参照)を食らわせられていたのも忘れられません。

 

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兄も一族の名に恥じない残念な仕上がりだということがお分かり頂けましたでしょうか。

 

かくしてくゆらすとV6の初めての出会いは、

「叔父の放屁」というまさかのモノでつながれることとなります。

しかし、あくまでも「ぶいしっくす」という名前を認識しただけであり、

そこにくゆらす子の感情はまだ何も存在していません。

この獣道が、果たして「V6に恋する道」につながるのでしょうか。

書いていて自分でも自信がなくなりました。

 

思ったよりも一章が長くなったのと最低な内容で無駄にカロリーを消費したため、

今日はここまでにします。

 

素敵ブログを楽しみにして下さっていたV6ファンの皆さんを振るいにかける

これ以上ない踏み絵だった、

ということだけがこの記事の存在意義ですね。

次回からも同等の低レベルなエピソードが続きますので、

先に謝っておきます。ごめんなさい。

*1:答えは「口でしか呼吸ができない」でした