読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

今日もくゆらす

とりとめのないことを思い出したら @v_hata

ワケなくV6を好きになったわけじゃない 三章「の前に」

お久しぶりです。カレーでお腹一杯のくゆらすです。

今日の長野くんは何の晩御飯を食べたんでしょうかね。

共通点など何一つない私たちですが、

恐らく長野くんが晩御飯を抜かすということは考えられないので、

「今日飯を食った」ということでは確固たるつながりを見出せる。

まさにハピネスですね。

V6に関して幸せのハードルをだいぶ低く見積もっていますが、それもこれも

来年以降はグループ活動も今年ほどモリモリになるとは思えないという諦観ゆえ、

今から些細な幸せを拾っていくトレーニングを始めているわけです。

WOWOWの放送も終わり、これからチャリティーミュージックソン、紅白、さらに坂本くんのソロ舞台と嬉しい行事が続きますが、

贅沢はそろそろ控えて、皆さんもV6幸せ貯金、始めてみませんか?

 

余計なお世話ですね。

ということで、私にとってはこのシリーズも100%自己満足ですが、

幸せ貯金のひとつとしてぽちぽち続けていこうと思います。

 

さて「ワケなくV6を好きになったわけじゃない」シリーズも三章目。

はっきり申し上げて、ぜんっぜん進んでいません。

いつになったらくゆらすはV6を好きになるの?

っていうかV6関係なくない?

放屁に2500文字も使ってんじゃねーよこのハゲ!

と夜も眠れない皆さん。

 

安心してください。この章も本人たちは出てきませんよ。(CV:とにかく明るい岡田)

 

この記事のタイトルは、三章「の前に」です。

三章は、長き異国生活を終えたくゆらす子が、

日本の首都、東京に居を移してからのお話になりますが、

V6に絡む事件の前に、ちょっと道を逸れたお話が思いの外長くなってしまったので、

独立したものにしてみました。

 

V6とは全く関係のない、くゆらす子の体験談ですので、

興味のない方はすっ飛ばしてください。

 

そして今回の影の主人公は、くゆらす子の二歳年上、恐怖のくゆらす兄です。

兄については一章で幼きくゆらす子に「ぶいしっくすさん!!」という掛け声とともに

ローリングソバットを食らわせていたという微笑ましい兄妹エピソードでちらりと登場しましたが、

今回も色々と兄として、生物の強者として、くゆらす子に様々な試練を与えてくれています。

 

★1997年夏 日本の中学校へ転校

 

この年、様々な異国生活を経て、くゆらす子一家はようやく日本に帰国しました。

日本の学生生活は、小学校3年時に約半年間のみ。

通った小学校4校、中学校3校と今思えばなかなかにハードボイルドな

思春期を過ごしてきたような気がします。

時に「転校」というものは子供にとって大変厳しい試練となりますが、

我が家は、「うちはうち。よそはよそ。俺らが前を向いた方角が北。」

というジャイアンもひれ伏すオラオラ家訓を掲げる父母兄で構成されているため、

転校によってもたらされるおセンチナイーブな乙女心も、

「悩んでいるなら星を見上げてごらん。え?今日曇り?じゃあ宿題やって早く寝ろ」

と秒殺で粉砕。

圧倒的リアリズム&暴力的家族愛のお蔭で

くゆらす子は特に繊細な心を持ち合わせることもなく、

様々な土地でおおらかに成長していけたのだと思います。

 

中学二年。私が転校した先は、東京の郊外にある中学校でした。

ここには一年間もいないことを父から知らされていた私は、

いつもの通りマイペースに平和に過ごしていこうと決め、

転校生とは思えないほど自然に、悪く言えば油断していたのだと思います。

 

くゆらす子は、正直言って知らなかったのです。

日本の女子中学生のある種ヒステリーと狂気に満ちた集団心理と、

「アイドル」たちへの偏愛を。

 

私が転校した中学、特に女子生徒の間には、

「先輩の言うことは絶対。目立つ年下は潰す」

という何とも世紀末感漂う序列制度が敷かれていました。

日本の中学校が全てそうだとは決して思いませんが、

日本人学校に通っているときにも、

「日本の学校では悪目立ちをしないように」

「特に帰国子女は目をつけられやすいから気を付けろ」

というホラーなアドバイスが歴々の上級生から口伝えられていたことや、

当時「キレる14歳」「校内イジメ」など、日本の中学校を渦巻く不穏なワードがフィーチャーされていたことからも、

思春期の少年少女が集団生活を送る空間ならではの問題が色々と露見していた時代だったのだと思います。

 

別段目立つ予定もなければ天下取ってやる的な野心も全く持っていなかったくゆらす子は、

こういった事前情報もきれいさっぱりスルー。

それよりも帰国したことでようやく美味しい生卵をかけた日本米が食べられることに

狂気乱舞していました。

 

「いつも通り」

転校初日、その思いも、まずとある出来事でくじかれます。

それは「靴下」でした。

転校手続きで学校に行った際、同窓生となる子たちの服装を見てみると、

当時女子中高生が親の命よりも大切にしていたと言われている(言われていない)「ルーズソックス」を履いていました。

この頃のくゆらす子は、学校の芝生を食べてお腹を壊していた天真爛漫時代を卒業し、

同世代の少女たちと同じようにファッションや芸能ニュースにキャッキャしていた普通の14歳。

常夏の東南アジアからやって来たくゆらす子にとって、ルーズソックスは大きな憧れ。

私もようやくソックスをルーズできる!と内心ガッツポーズをしていました。

先生の話を聞いても校内を行き交う生徒たちの服装を見ても、校則はそこまで厳しくはない様子。

私は帰りに早速ルーズソックスを3着買い、ウキウキ気分で転校初日を迎えます。

 

そして当日。朝はまず職員室に行きしばらく待機。

予鈴が鳴ったら担任と一緒に人気のない廊下を歩くという転校生あるあるの通過儀礼を経て、

いよいよ初めて日本の中学生として、クラスメートと対面する瞬間がやってきました。

 

東南アジアの××って国知ってるか―?そこから転校してきたくゆらす子さんです。

くゆらす子さん、自己紹介して」

黒板に自分の名前を書き、第一印象は大切、とばかりに精一杯の笑顔で

「くゆらす子です。よろしくお願いします!」

と挨拶をする私。しかし。

なぜかクラスメートと視線が合わない。

みんなの目線は私の足元。からの顔チラ見。そして再び足元へ。

(・・・シャイか?日本の学生はやはりシャイなのか?・・・)

そんなポジティブ思考もクラスメートたちのざわつきで勘違いだと気づきます。

 

「ちょっと・・・靴下・・・」

「え~・・・ヤバくない・・・?」

 

刺々しい視線の茨をくぐりながら、自席に着席し、周囲の生徒を見渡すと。

誰一人としてソックスをルーズにしてなどいないではありませんか。

あれ?校則違反?

でも先生何も言わなかったし…

この学校で確かにソックスをルーズにした子たち見たし…

ジロジロと私を見つめるクラスメートたちに多少動揺しながらも、

「まぁ校則違反で死ぬわけでもあるまいし」

「ダメだったらあとで先生に言われるでしょ」

と「いつも通り」の気分で不穏な空気をいなしていました。

 

休憩時間、これも転校生あるあるですが、何人かの活発的な女子生徒が私の机に集まってきてくれました。

ここで大概行われるのは、転校前の学校についての質疑応答

しかし、彼女たちは第一声で、

「それヤバいよ!」

と私の足元と頭部を指さします。

彼女たちいわく、ルーズソックスは三年生しか許されていない。

しかも茶髪とピアスはマズい。シメられるよ!とのこと。

これだけ聞くとどんだけくゆらす子オラついてんだと思われるかもしれませんが、

茶髪とピアスには理由があるのです。

茶髪は、常夏の国で長年過ごした単なる経年劣化のため。

ピアスも、向こうの国では結構当たり前。日本人家族よりも現地人家族や

外国人家族と仲が良かったくゆらす子一家は、他の家族の同世代の子供たちと同様、

気軽な気持ちでピアスを許していました。

もちろん学校にはピアスはつけていきませんでしたが、

目ざとい少女たちが両耳のピアスホールを見過ごすはずもなく。

ヤバいよ~ヤバいよ~と稲川淳二にように脅かす彼女たちに戸惑いつつも、

まぁしゃあなし。と笑ってやり過ごすくゆらす子。

まさに見通し甘しです。

 

波乱で幕を開けた初日も終わり、好奇の目にさらされた一日にいささか疲れつつ、

(茶髪は地毛だしピアスはしょうがないし、まぁルーズソックスは明日から辞めておこう)

と思いながら校門をくぐろうとした時です。

 

「ちょっとお前待てよ」

 

勉学の場には似合わないドスの効いた声が私を呼び止めました。

振り返ると、足それなにジャバラ?アコーディオン?それとも大腸?

と言いたくなるほどソックスをルーズにした三年の先輩方が5,6人。

ただでさえ海外からの転校生で耳目を集めていた上に、

茶髪にピアスにルーズソックスという役満アウトな外見で、しかも反省の色なし。

これはもう先輩方にとっては格好の餌食です。ごちそうです。

ごちそうを前にした狼たちは、ポカンとするくゆらす子を引きずり、近くの公園へ。

 

「オイッ!てめぇ転校生だからって調子こいてんじゃねぇよ!」

 

くゆらす子の初壁ドンはイケメンでなく目の上下に白いポスカを引いた15歳の少女によって奪われました。

(※下記イメージ)

 

f:id:v_hata:20151208171027p:plain

 

転校生が調子こく理由がどこにあるのか。

その白ポスカアイラインは果たして正解なのか。

オラオラと詰め寄る白ポスカ軍団に成すすべもなく、

くゆらす子は唇を噛みしめながら彼女たちの気が済むまでオラオラされていました。

 

転校初日で早速「センパイ」の恐ろしさを体験したくゆらす子。

夕食の場で家族に今日の顛末を報告しました。

 

「それはお前が悪い。悪すぎる」

 

そう即答したのは、兄でした。

信頼していた家族からのまさかの一言にくゆらす子は大ショック。

どうしてと詰め寄る妹に、兄は当然、と言わんばかりの一瞥をくれながらこう返しました。

 

「だってお前、足太いじゃん」

 

ここでくゆらす兄についてご紹介したいと思います。

兄は二歳年上。同じ中学には通わず、都内の高校に通う高校一年生でした。

この兄が、身内が言うのもなんですが非常にモテる男で、

無味無臭な転校生ポジションの妹とは反対に、どの学校でも異様に目立つ。

そしてモテる。モテまくる。そしてモテる自分を最大限に自覚している。

という本当にたちの悪いタイプのイケメンでした。

タッキーやらkinkiの光一くんに似ている、とはやし立てられても、

はにかむわけでも否定するわけでもなく、

「にんじんは野菜だ」くらい当然のこととしてスンと受け止める。

そんな男です。

女相手には幼少の頃より口説くかけなすしかしたことがありません。(これマジで!!!)

どうです?嫌な男でしょう?

 

一言で言えば「THE オレ様」「配慮という概念を母の胎内に置き忘れてきた男」

またの名を「人殺しはしたことない曹操

 

本当にそういう人種でした。しかし不思議と同性の友人も多く、

「いじめ」「いびり」とは全く無縁のまさにリア充街道まっしぐらな人生を歩んでいた男です。

一人の女として、これほど身内で良かったと思える存在はなかなかいません。

しかし。転校先で傷ついたかわいい妹に対しても、「配慮」を母胎に置いてきた兄です。彼は言いました。

 

センパイがどうとか、校則がどうとか、そんなことは全く(俺には)関係なく、

ただただ。ただただ、足が太いのにルーズソックスを履くこと自体が罪である。

あとはシラネ。ベロベロバー。

 

まさかの傷口に塩どころかハバネロ塗られた14歳のくゆらす子。

忘れていました。うちはこういう家族だったということを。

 

父「まぁなー。先輩も悪いが、おまえの足にルーズソックスはちょっとなぁ~」

母「そうね~。確かに身の丈って言葉、あるしね~」

父「そうだぞ。ルーズソックスは子供の身の丈からしてだいぶ長いぞ」

母「あらやだお父さん、そういう意味での身の丈じゃないから!ウフフ!」

父「ハハハ!冗談冗談!」

兄「なぁなぁ。お前をシバいた先輩たち、かわいい?かわいい系?」

 

 こういう家庭環境は、子供にとって毒と薬、どちらになるでしょうか?

ハイ正解。100%毒ですね。

しかし赤ん坊の頃から毒を盛られ続け、毒の沼で暮らしていたくゆらす子は、

HPを削られるのではなく、逆に毒耐性がえげつなくついた強靭な心身を会得していました。

 

家族に笑い飛ばされる=大したことではない

 

この図式を刷り込まされていたため、

転校初日に学校の先輩から呼び出されてシバかれるというなかなかショッキングな出来事も、

思い出せば脳内で「ドリフのBGM」が流れる珍コントのような気さえしてきます。

 

www.youtube.com

 

あれ?もしかして私に壁ドンしたのは志村けん

「殺すぞ」と凄んだのはカトちゃん?

ってことは髪をつかんだのは、もしかしていかりや長介

 

 

「だめだコリャ」

何だか脱力してしまったくゆらす子。

隣で一生懸命「かわいい?ねぇかわいい?」と聞いてくる兄に、

とりあえず腹パンしてダッシュで自室に逃げ込むという兄姉への弟妹復讐あるあるを

遂げたら、心も晴れやかになりました。

 

かくして、手厳しい転校生洗礼を受けたわけですが、

家族の愛(違う)に救われたくゆらす子。

とりあえず、次の日からはルーズソックスを辞めたのは言うまでもありません。

しかしその理由は、センパイでもなく、校則でもなく、

ただただ、足が太いから。

つまりは足が細けりゃ大腸でも履くし。

1年先に生まれてきただけで不条理な目に遭うのは筋違いだ。

あんなことが起こっても、その確信は揺るがないものでした。

そう、くゆらす子はまだ完全に女子中学生の闇を理解していなかったのです。

 

ブログの冒頭で書きました。

くゆらす子は、正直言って知らなかったのです。

日本の女子中学生のある種ヒステリーと狂気に満ちた集団心理と、

「アイドル」たちへの偏愛を。

 

三章は、ようやくV6メンバーの、とあるコンビにまつわるお話が登場します。

そしてそれは、くゆらすの「ジャニーズ人格形成」に多少影響を与えたエピソードであると同時に、

V6を初めとするジャニーズに対して、というかジャニーズファンに対してあまりポジティブな印象を持つお話ではないので、

無条件ジャニーズ万歳、ジャニーズファン尊しという指向の方は、

読んでいただくことをお薦めしません。

ご理解頂いた方のみ、次の記事にお進み頂ければと思います。

 

それでは近いうちに、またお会いしましょう。