今日もくゆらす

とりとめのないことを思い出したら @v_hata

ワケなくV6を好きになったわけじゃない 外伝

ご無沙汰しております。くゆらすです。
ブログでは2016年最初のご挨拶となります。
今さらですが、どうも本年もよろしくお願いします。
 
光陰矢の如しとは昔の人も良く言ったもので、
くゆらすがただただ無為に口を開けて息を吸ったり吐いたりしている間に、 
気がつけば2016年も306日を切りましたね。
V6の20thアニバーサリーイヤーも終わり、
すでに21年目へと素晴らしい歩みを進めている彼らを尻目に、
くゆらすは別段何のアニバーサリーの気配もなく、
例年通り仕事に追われては逃げ追いつかれては胸倉を掴まれる日々を生きております。
 
Twitterにもちらりと書きましたが、
年始は友人がちらほら住んでいるスペイン付近をウロついておりました。
 日本人だったりヨーロッパ人だったり小金持ちだったり苦学生だったり
年寄りだったり若者だったりストレートだったりゲイだったりと
有象無象の友人たちに再会する旅になりました。
 
5,6年ぶりに会う友人たちへの土産話は、もちろん「V6」です。


メールやSNSでのやり取りでは「アイドルにはまった」ことを微塵も感じさせなかったくゆらす。

(ちなみにV6に堕ちたのは2013年のことです)

先方が期待してくれていた私自身の近況や日本のよもやま話などは再会15分で早々と切り上げ、

喜々として世界で一番イケてる6人のアイドルを

まるで自分のオトコを紹介するように話す三十路オーバーの女。

 


「拭い切れない同情感」を瞳の奥に宿しつつも、
優しき友人たちは皆、私が見せるV6の写真に対して、
「このヒトは認めよう」だの
「このヒトには抱かれてもいい」だの
謎の上から目線で付き合ってくれました。
 
ちなみに票を一番集めたのは長野くんでしたが、それぞれまんべんなく人気を博す私のオトコたち。


中でもかつてドラァグクイーンとして某二丁目で一時代を築いたマダム
(ビリーズブートキャンプのビリー隊長似 ※イメージ下図参照)は、
「アジアンボーイを猛攻したあの頃の血がうずく」と、
スマホに映る健くんの写真を何度も何度も拡大縮小を繰り返す始末。

 

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これ以上拡大縮小されると、

ちょっと日本にいる健くんの顔に穴が空くのではと危惧したくゆらすは、

飛行機で読むために購入したHanakoに、

「今度裸で和太鼓叩くよ、彼」という囁きを添えて、

マダムへの生贄として捧げたことで、

なんとか事なきを得たことをここにご報告します。

 

 

「何ソレ!私呼バレテナイワヨ!!」

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「KENCHAN~!

私ノ【自主規制】モイイ音鳴ルワヨ~~!!!!!」

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と吠えていたマダム。すでにKENCHAN呼ばわり。馴れ馴れしさもさすがです。

 

その場は即席の生贄で切り抜けましたが、

今後の三宅健さんの無事を案じるばかりです。

 

 
あと良くも悪くも強い印象を残した出来事に
この旅で知り合った友人の友人であるギリシャ人の男(ノンケ)に
誰がハンサム?と尋ねたところ、
長野くんを指さしたときのことがありました。
 
ギリシャ人の男性(めんどくさいのでギリ男とします)は、
日本語を目下勉強中とのことで、
滞在中、覚えたての日本語を一生懸命私に披露してくれていたのですが、
この時も、ただ指を指すのは失礼だから、
長野くんを指名した理由を日本語で話したいと思ったのでしょう。
ギリ深いギリ男です。
 
長野くんを指さしてギリ男は言ったのです。
 


ギリ男「He is…is a...nmmmm…(日本語検索中)…」

ギリ男「!(あ!これだ!)」

 




ギリ男「YA・・・ヤワラカイ・・・」





ギリ男「nmmmm…(なんか足りない…)」


ギリ男「!(そうだ!)」
 
 

 


ギリ男「ダロウ」
 

 

 


 (長野氏を指さして)
ギリ男「ヤワラカイダロウ!(^ω^)」
 
 

 

 

 



He is a 柔らかいだろう(^ω^)
 
 

 

 
いや知らんがな!!
 
 
 


 
いくら長野くんを素敵大好きと崇め奉るくゆらすでも、
彼の触感は知る由もありません。
 
 


柔らかいだろう。



何度頭の中で反芻しても、

成人男性を表す言葉としては100%意味が分かりません。
 
でも。
長野くんを評しての「柔らかいだろう」は、
正直分からなくはない自分もいます。

 


「固そうだろう」
「苦そうだろう」
 


長野博を知らない人間にこう言われたら、
くゆらすの心に棲むV6モンペ弁護士(無免許)が、
異議あり!」と立ち上がり、
「異議を許可します!」
と食い気味でV6モンペ裁判官(無免許)が力強くうなずくことでしょう。
 


そう、くゆらすの体内ではアンチV6の活躍する場所などどこにもないのです。
 


「ヤワラカイダロウ」の発言から裁判官が木槌を乱打するまで、この間わずか5秒。
柔軟性と迎合力に定評のあるくゆらすは、
のどかなスペインの片田舎でギリシャ人相手に、


「イエス!柔らかい!!
“だろう”じゃなくて本当に柔らかいでござる~♡
He is ふにっふにぷにっぷにでござる~♡」


と最高の笑顔でサムズアップを返しました。

 
長野くんを「ヤワラカイ」と自分で言っておきながら、
物凄いテンションの同調には結構引き気味のギリ男。
その温度差に解せぬ気持ちを抱きつつも、
この日くゆらすは海を渡った地で「長野博柔らかい同盟」を契ることができた興奮で、
しゃっばしゃばのパエリアも美味しく平らげることができたのであります。
 
 


しかし早くも翌日、この「長野博柔らかい同盟」は即時解散することになります。
 



自分でも「ヤワラカイダロウ」に納得がいかなかったのでしょうか、
ギリ男は、帰宅後にわざわざ辞書を引き日本語を調べたようで、
次の日、私のもとに顔を赤くしながらやってきました。
 

どうやら彼が言いたかったのは、
 


「優しそう」
 
だったというどうでもいい真実。

 
 
「柔らかい(形容詞)‐だろう(推量)」
 
「優しい(形容詞)‐そう(推量)」
 


日本語ネイティブの私では考えも及ばない言い間違い。

 

 
マッシブなギリ男は
「このままでは成人男性の柔肌を褒め称える自分」
というレッテルに著しい不名誉を感じたのかもしれません。
やたら激しく自分の正当性を主張してきます。

そして同時に彼の態度からちらつく、

(コイツ「ヤワラカイ」ニ激シク同意シテタデーイタイワー)

という私への侮蔑の気配。
 


くゆらすは、
初対面のギリシャ人に「ただのモイキーなアイドル好き」
というレッテルを貼られるために、
国境を越え、時差を超え、この地にやって来たのでしょうか。新年早々。
 



長野博は優しいけど柔らかくもあるわボケおまえんとこの神殿でビデオコメンタリーしてやろうか手巻きずし巻いたろかイノッチの頭でほぼ見えない岡田准一にしてやろうかコラボケェェェェエ」
 

と啖呵を切れるはずもなく(当時はまだDVD未発売)、
そうでやんすあっしはイタイ女でやんすフヒヒサーセン的な愛想笑いでその場を濁すくゆらす。
嗚呼悲しき日本人。

 


ギリ男と交流したのは正味2日間のことでしたが、

旅の土産としてはいささか重たすぎる(そしてしょうもなさすぎる)傷を

うっすら背負いながら、くゆらすはまた次の滞在先へと歩みを進めたのでありました。

 



今年一発目のご挨拶がてらに書いたこのどうでもいいエピソードが、
思ったよりもボリューミーになってしまったのは、
私のV6への愛ゆえということで一つご寛恕頂けますと幸いです。

 

そしてこのままワケなくシリーズの5章へと入ろうとしたのですが、
サイゼリヤの辛味チキンが私の袖を引っ張るので、
今回は外伝とまして、また近いうちの更新でお会いできればと思います。
それでは。